王権[語句情報] » 王権

「王権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

王権の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
1 ――今回はその五番てがらです。 事の起こりましたのは山王権現、俗に山王さんといわれているあのお祭りのさいちゅうでした。 ご存じのごと....
春の潮」より 著者:伊藤左千夫
お千代が一緒というので無造作に両親の許しが出る。 かねて信心する養安寺村の蛇王権現にお詣りをして、帰りに北の幸谷なるお千代の里へ廻り、晩くなれば里に一宿して....
近時政論考」より 著者:陸羯南
るもまたこれに似たるものあり、民権を主張するもの豈にことごとく調和論派ならんや、王権を弁護するもの豈にことごとく専制論派ならんや、ただその論拠の如何を顧みるのみ....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
、やがて一寸下等になっては相撲が台頭し、それからいわゆるスポーツとして野球が絶対王権の玉座を占めるに至った。しかしもう野球となっては、ほとんど日本魂がなくなって....
読書法」より 著者:戸坂潤
正な力を支配し処罰する一つの方法である。」「暴君は許すことが好きなものだ、寛大は王権の最後の手段である、だが厳格な服従によって僕はその高貴なマントを剥いでやる。....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
って初めて強調されたことはよく知られている処である。之が当時の封建的残存物・絶対王権・カトリック教権の打倒を要求した近代ブルジョアジーの最も代表的な政治的イデオ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
容易でないのに、駒井の王国は、いつ何時でも、世間の係累から切り離して、自分たちの王権を占有することができる、という長所は、同時に、お銀様と駒井との性格をも説明す....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
の広い空間に地球を投げ出したガリレオ、大なるものよりもさらに力強い極微なるもの、王権の終滅と和親条約《コンコルダ》の絶滅、すべてそれらのものは、一時人心を途方に....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
る。過度の尊敬によって侮辱することである。法王に法王主義の不足を見いだし、国王に王権の不足を見いだし、夜に光の過多を見いだすことである。白色の名によって石膏《せ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ない革命の自然の推移によって、自ら何ら直接の行動にいずることもなくごく穏やかに、王権を掌握したのであった。彼は王侯に生まれ、そして国王に選出されたと思っただけで....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
。ああ諸君は身を犠牲にする、諸君はもはや生きていない。それは結構だ。諸君は民衆を王権から免れさせようと欲したのだ。しかもまた諸君は自分の娘を警察の手に渡すのであ....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
と、不器量な顔と美しい顔をしたあのもう二人とは、すこぶる堂々と歩み、彼等の神授の王権を傲然と携えて行った。こういう風にして、一千七百七十五年は、その王者たちや、....
知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
夜の食を済ませて後、為すこともなければ携えたる地理の書を読みかえすに、『武甲山蔵王権現縁起』というものを挙げたるその中に、六十一代|朱雀天皇|天慶七年秩父別当武....
憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
寺に附き物で、ことに山間のそれに多い。比叡山の地主神|大山咋神は、最澄によって山王権現として祭られている。高野山の地主神|丹生津姫神は、空海によって高野明神とし....
革命の研究」より 著者:大杉栄
の槍の下に押えている民衆がみんなそうであるように、さらにその槍の先きを打ちこんで王権をおしまいにしてしまうことができなかった。そしてその後、バブーフの共産的陰謀....