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王法
「王法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
王法の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
さえ、同じ人間のような気はしない。あのころのおれは、三宝を敬う事も忘れなければ、
王法にしたがう事も怠らなかった。それが、今では、盗みもする。時によっては、火つけ....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
を煽動して叡山に敵対させ、かれらを執念く啖《く》い合わせて、仏法の乱れ、あわせて
王法の乱れを惹き起こす巧みであろう。こう思うと、信西の嶮しい眉も食い入るばかりに....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
、これその特性の一なりとす、わが邦保守論派ははたしてその実あるか、得庵先生の著『
王法論』にいわく、 均しくこれ人なり、豈に君民の別尊卑の等ありてもってその人を....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
めたときには、それらしい影も形も見えなかったのに……。 京都の三条大橋の東に檀
王法林寺というお寺がある。そこの境内から川端へ抜けるところに赤門があり、夕方にな....
「累物語」より 著者:田中貢太郎
す」 とても宥めたくらいでは累の怨霊は退かないと云うので、祈祷者を呼んで来て仁
王法華心経を読ました。お菊はそれを遮った。 「そんなお経を幾万遍読んでも駄目じゃ....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
らかに唱題して、彼の体得した真理を述べ伝えるべく、立教開宗したのである。 彼は
王法の乱れの原因を仏法の乱れに見出した。「仏法の邪正乱れしかば
王法も漸く尽きぬ」....
「俊寛」より 著者:倉田百三
が。正しきものの名によって兵をくわだてた勇士をかかる悲惨な境遇に陥らしめ、そして
王法の敵にかかる栄えをあたうるごとき不合理な神々の前に、乞食のごとくに伏してあわ....
「親鸞」より 著者:三木清
もて化をながすは法王、四海に光宅してもて風に乗ずるは仁王なり。しかればすなはち仁
王法王たがひに顕はれて物を開し、真諦俗諦はたがひによりて教をひろむ。」法王すなわ....
「サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
永十一年に袋中和尚の著わしたものである。和尚はその名を良定と云い、京都三条畷の檀
王法林寺の開山で、寛永十一年の当時九十一歳の老齢であった。その書名の泥※之道」は....
「三国志」より 著者:吉川英治
必ず、呂布はここを通るであろう。ここは淮南への正路、一|鼠だに洩らしてはならん。
王法ニ親ナシ――怠る者は、軍法に照らし必ず断罪に処すぞ」 「仰せまでもないこと」....
「三国志」より 著者:吉川英治
れている将台の一段高い所に立って、 「令!」 と、全軍へ向って伝えた。 「――
王法に親なし、諸将はただよく職分に尽せ。いま魏の曹操は、朝権を奪って、その罪のは....
「三国志」より 著者:吉川英治
は、その白皙な面に紅を呈して、一喝、叱るやいな、座後の武士を顧みて、命じた。 「
王法は、国家の典形。私情をもって、軍令を無視した関羽の罪はゆるされん。諸君っ! ....
「三国志」より 著者:吉川英治
をのべて味方のうちにある根拠なき妄説の一つを粉砕し、また、 「軍中つねに法あり。
王法に親なしともいう。各部隊は層一層、軍律を厳に守られたい。もし肯かずんば、敵を....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
でいた。 「仏法の紊れは、国法の紊れ。一禅室の売仏者、夢窓ごとき者に、古来からの
王法仏法を、思うままにさせてなろうか」 「夢窓を追放し、天龍寺を破却せよ」 「し....