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王道
「王道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
王道の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乱世」より 著者:菊池寛
をできるだけ考えまいとした。自分の頭がそうした方面へ走るのをできるだけ制止した。
王道をもって、新政の要義としている朝廷が、妄りに陪臣の命を取るようなことは、万に....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ものかという人類の最も重大な運命が決定するであろうと思うのであります。即ち東洋の
王道と西洋の覇道の、いずれが世界統一の指導原理たるべきかが決定するのであります。....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
り、ついに言うべからざるの弊害を生ぜん、帝室内閣は党派に偏せずいわゆる無偏無党、
王道蕩々の美政を維持するに足らん云々」と。しかして彼また以為らく、「世の政党内閣....
「運命」より 著者:幸田露伴
とを以てす。四篇の文、雄大にして荘厳、其大旨、義理の正に拠って、情勢の帰を斥け、
王道を尚び、覇略を卑み、天下を全有して、海内に号令する者と雖も、其道に於てせざる....
「再生」より 著者:田中貢太郎
秦の始皇の時、
王道平という男があった。若い時、同村に棲んでいる唐叔偕の女と夫婦になる約束をして....
「辞典」より 著者:戸坂潤
精神に基く政治理想は法治国家の観念の代りに古代支那の封建イデオロギーの一つである
王道主義でなければならぬ。――それから日本精神主義の一つの特殊な形態は、一種の農....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
軍刀が象徴するものは、もはや単なる武士道ではなくて、実はもっとブロック性を持った
王道であることが明らかになって来た、併し何にせよ
王道は武士道の進化したものである....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
なかった。ヨーロッパ的な精神主義もあれば日本的農本主義もあり、制度学派もあった。
王道主義者もいれば、陽明学派もあるというわけであり、日本主義者もあれば亜細亜主義....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
わが家へ帰るのも忘れたという禹が治水の功によって王に挙げられて以来、孔子はここで
王道を説き、三蔵法師は黄河をさかのぼって天竺へと志し、諸侯が争った中原はこの黄土....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
ます、が儒教のほんとうの趣旨はこういう趣旨であったのであります。普通にこの権道と
王道というものは、権道は策略で悪いことになっておりますが、もともと儒教の趣旨とい....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
。あれはなるほど、一応は日本の大発展を約束しているかのように見える。五族協和とか
王道楽土とかいう言葉も、非常に美しい。それだけを切りはなしてみると、これほど道義....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
。又兵衛の方は、わけても人物で、仁義なども心得ており、大義名分などにも明らかで、
王道を尊び、覇道を憎む議論などを、堂々と述べて、男らしいところを見せたので、つい....
「「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
東、毛人を征する五十五国、西、衆夷を服する六十六国、渡りて海北を平ぐる九十五国、
王道融泰、土を廊き畿を遐くす云々。 この国書なるものが、果して我が天皇の関知し....
「春心」より 著者:田中貢太郎
ものじゃないよ、こう見えても、経書はもとより、史子百家の書に通じてるのだ、つまり
王道に通じているのだ、この
王道とはとりもなおさず神の道だ、今度の日露の戦争だって....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
利的道徳であり、真に人類文明の中心たらしむるに足るものとは考えられぬ。 東洋が
王道文明を理想として来たのに自然の環境は西洋をして覇道文明を進歩せしめたのである....