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玩具にする
「玩具にする〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
玩具にするの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
」
「あの河童は無罪ですよ。」
「しかし僕の万年筆を盗んだのは……」
「子どもの
玩具にするためだったのでしょう。けれどもその子どもは死んでいるのです。もし何か御....
「家」より 著者:島崎藤村
人らしく撮れてますこと」 こう言ってお種は眺めた。 「菊ちゃん、そんなに写真を
玩具にするんじゃ有りませんよ」 と母に叱られても、子供は聞入れなかった。お種は....
「千鳥」より 著者:鈴木三重吉
の上に乗せて、上から風呂敷をかけると、それが章坊の写真機である。 「またみんなを
玩具にするのかい」と小母さんが笑う。この細工は床屋の寅吉に泣きついてさせたのだと....
「理想の女」より 著者:豊島与志雄
を直して貰うか、または子供の機嫌が直ってももう抱いてるのが嫌になるかする。子供を
玩具にするのは止して下さい、と彼女は云う。……彼女の云う所は凡て道理である。私は....
「潮風」より 著者:豊島与志雄
もない。 ――よし、どうにでもしてしまいなさい。殴りつけるなり、蹴とばすなり、
玩具にするなり、あなたの意のままだ。この機会をのがしちゃあ、だめですよ。人間一人....
「博物誌」より 著者:岸田国士
at 私のは鼠を食わない。そんなことをするのがいやなのだ。つかまえても、それを
玩具にするだけである。 遊び飽きると、命だけは助けてやる。それからどこかへ行っ....
「雪の夜」より 著者:織田作之助
と、われわれの行くところでないと辞退したので、折角七円も出したものを近所の子供の
玩具にするのはもったいない、赤玉のクリスマスいうてもまさか逆立ちで歩けと言わんや....
「地球儀」より 著者:牧野信一
ない、いっそ……」 母は顔を顰《しか》めて小言を言っていた。 ――今に栄一が
玩具にするかもしれない――私はも少しでそう言うところだったが、突然またあの「お伽....