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「玩物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

玩物の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
の常習犯者と見れば大差なしである 図書尊重の念を薄からしむ 古珍書を骨董品視する玩物喪志の輩は例外とし、総て所蔵の図書に対しては尊重の念がなくばならぬ、明晢の論....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
》に冠《かぶ》り、左の手を隠袋《かくし》へ差入れ、右の手で細々とした杖《つえ》を玩物《おもちゃ》にしながら、高い男に向い、 「しかしネー、若《も》し果して課長が....
ディフォーメイションへの疑問」より 著者:宮本百合子
り素人でも文学は批評できるし、その批評は批評として成りたつ。文学が特殊な人々の愛玩物ではなくて、私たちすべての生活人の社会生活のいきさつと、心持とそこからの発展....
人造物語」より 著者:海野十三
形をつくって、それが生埋めになることからのがれさせて呉れたのであるが、その後、愛玩物としての人形が発達した。 その中でも異色のある人形は、案山子と、左甚五郎作....
『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
じめた。 斉正にしたところ、いかに自分の女房にしたとこで、承諾も得ないでその愛玩物を差し上げるとは約束をし兼ねる。そこで、 『自分は、生来活き物が嫌いであるか....
遠野物語」より 著者:柳田国男
以前は堂の中にありしが、今は雨ざらしなり。これをカクラサマという。村の子供これを玩物にし、引き出して川へ投げ入れまた路上を引きずりなどする故に、今は鼻も口も見え....