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「珂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

珂の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
富士」より 著者:岡本かの子
らしく鹿島の猟で採れた鰒《あわび》、新治《にいばり》の野で猟れた、鴫《しぎ》、那の川でとれたという、蜆貝《しじみがい》。中にははるばる西北の山奥でとれたのをま....
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
という者もあったが、ナァニあの先生が捕虜になる気遣いはないと、一同は一足お先に那川《なかがわ》に架けたる橋を渡り、河畔の景色《けいしょく》佳《よ》き花月|旅店....
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
ったというのが、そもそもの始まりである。その事は「馬死霊祓《ばしれいはらい》柱之玲《はしらのあかれいの》祝詞《のりと》」の首文とまでなっていて、『淵上村神野毛....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
のっそり歩みよりながら、よくよく見|眺めると、無理ない。まことに天地自然|玄妙摩不思議、畜生ながら奴等もまた生き物であって見れば甚だ無理がないのです。竿立ちに....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
。と、シーンと神気が澄み、体に精力が甦って来た。一刀流の養生法、陣中に用いる「阿術」であった。 もしもこの時葉之助が、バッタリ地の上に倒れるか、ないしは胡座....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
知多の浦に朝|榜ぐ舟も沖に寄る見ゆ」(巻七・一一六三)「可之布江に鶴鳴きわたる志の浦に沖つ白浪立ちし来らしも」(巻十五・三六五四)など類想の歌が多い。おなじ黒....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
生れたのが賀美郡賀美村。賀美というのは神様の神らしいそうです。もっとも隣りが、那郡ですから上と中だと云う人もありますが、あの近所は方々に神山だの石神などと神の....
石亀のこと」より 著者:佐藤垢石
に見せて貰ったところ、それは石亀であった。 石亀は、栃木県と茨城県にまたがる那川の釣り人も、若鮎釣りの餌に使っているという話だ。どこの釣り人も、同じ餌を発見....
季節の味」より 著者:佐藤垢石
鰻が足を止めなくなったのである。 関東地方で最もおいしい鰻のとれるのは水戸の那川である。甲州石和町から上流の笛吹川の底石の間に棲んでいる蟹食鰻も上等である。....
香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
求めることができぬ。 また、野州の那須の山奥から出て湊の海門橋で海水と混じる那川にも、今年は大そう鮎が多い。中流の長倉、野口、阿波山、上流の烏山、黒羽まで、....
蜻蛉返り」より 著者:佐藤垢石
らであるかも知れない。一体、東京湾の奥深くの江戸前のように浅い海や、利根川とか那川とか霞ヶ浦、涸沼など淡水へ遡り込んだ鰡と、江の島まわりや小田原海岸、南伊豆の....
川の鱸釣り」より 著者:佐藤垢石
、なすこともないのであるから、釣りにばかり耽っていた。千波沼の、おいかわ釣り。那川上流の、鮎の友釣り。那川下流の、鮭の子に鱸釣り。備前堀の鯉釣りなど、季節季....
鱒の卵」より 著者:佐藤垢石
、陸中の閉伊川、北上川。陸中の阿武隈川。磐城の夏井川や鮫川。常陸国の久慈川に、那川などへ、早春の三月中旬頃、すでに河口めがけて遡ってくるのである。利根川も、同....
奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
いては常陸風土記信太郡の条に、 風俗諺曰、葦原鹿其味若爛、喫異。 と云い、また多郡の条に、 古老曰、倭武天皇為。 などとも見えているのである。勿論当時これらの....
春の大方山」より 著者:木暮理太郎
で来て、鉄道馬車にて大月に出で、其日の中に帰京した。 精進湖は南岸に堆積した磊たる熔岩塊が興味を惹くだけで、周囲の赤松林は一向に有難くなく、水の色も草色に近....