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珊瑚礁
「珊瑚礁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
珊瑚礁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
つい肩のあたりや、指節《ゆびふし》の太い手の恰好《かっこう》には、未《いまだ》に
珊瑚礁《さんごしょう》の潮《しお》けむりや、白檀山《びゃくだんやま》の匂いがしみ....
「女生徒」より 著者:太宰治
いたく》な御馳走のように見えるのだ。卵のかげにパセリの青草、その傍に、ハムの赤い
珊瑚礁《さんごしょう》がちらと顔を出していて、キャベツの黄色い葉は、牡丹《ぼたん....
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
まって湖になっているので、今でも湖岸に黒|焦《こ》げのした熔岩《ラヴァ》の塊が、
珊瑚礁における、珊瑚片のように散乱している、これらは他の大山脈に多く見られない現....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
水素二原子より成る)の研究があるが、その結果から見ても、またそれらの時代における
珊瑚礁の地理的分布の跡から見ても、地球上の気温並びに太陽の輻射は当時と今とでそれ....
「自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
の凹凸は自然に規則正しく発育成長するのが当然である。 これは少し脱線であるが、
珊瑚礁を作るような珊瑚のうちに、上記の噴泉塔とも類似し、またシャボテンのうちに瓜....
「銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
予想であり胚芽のようなものであったが、結局はやはり小売り商の集団的|蜂窩あるいは
珊瑚礁のようなものであったから、今日のような対小売り商の問題は起こらなくても済ん....
「恐竜島」より 著者:海野十三
筏は、海岸に近づいた。 海底はうんと浅くなって、うす青いきれいな水を通して
珊瑚礁《さんごしょう》が、大きなじゅうたんをしきつめたように見える。その間に、小....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
かり。三段式の上陸用舟艇あり、超ロケット爆弾あり、潜水飛行艇あり、地底戦車あり、
珊瑚礁架橋機あり、都市防衛電気|網あり、組立式戦車|要塞あり、輸送潜水艦列車あり....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
ドゥライ・トーテューガズ。――メキシコ湾のフロリダ半島の南方の海上にある一群の
珊瑚礁。 一○ スペイン海。――住時、南アメリカの北岸のカリブ海に面した地方一帯....
「怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
方に、一点の黒影がうかんでいる。 「無人島かしら」僕は、好奇の眼を見はった。 「
珊瑚礁だったら、つまらないなア」 誰かが、力ない声で呟いた。 「パーム・パーム....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
・フリゲート礁が見えるではないか。フレンチ・フリゲート礁とは三日月形をした大きな
珊瑚礁で、この
珊瑚礁のなかには、小さな砂の島が、いくつもならんでいた。私は、その....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
、雄志禁じ難い不覊奔放の性格は、琉球列島の南|毛多加良島の南々東に、ささやかな一
珊瑚礁を発見した。そこに、かたわら体躯の優れた犯人男女を送って、いずれは近侍に適....
「荒磯の興味」より 著者:佐藤惣之助
り磯釣をした時に、透明度の高い海底をよく覗いて、三十二種の珍らしい魚を釣ったが、
珊瑚礁に附いている魚は、実に静かで、まるで水中の牧場のようである。紫の魚、青と紅....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
に左に弧をえがく上檣帆のあいだに、うつくしい南の眼、赤十字星のまたたき。折竹も、
珊瑚礁生物の採集というよりも、むしろこうした雰囲気に魅せられて乗っていたのだ。や....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ょうの風が暑熱を吹き送る呂宋の山、航路は熱帯の地をこえてはじめて涼風起こり、船は
珊瑚礁の地に入って景色はまじりあう。豪州の東に至れば秋はすでにたけているのをみ、....