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珍芸
「珍芸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
珍芸の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
音声の調子を聴き分けて頭を下げたり振ったりするよう仕込み、それから演繹して雑多の
珍芸を発展させたので、この馬が天才なるを見出し数年間その傍に眠ってまで教練しただ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
り近づいてくる。
「サア、代《だい》は見てのお帰りだ」
「一つ、呼びとめて、その
珍芸を見せておもらいしようじゃアねえか」
街《まち》の人々にとりまかれた、お藤....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
れる。元祖チョーセイアメ、ホラセンベイといえば近郷近在になりとどろき、遠い所から
珍芸を見物がてら買いにくる人もある。ホラブンが六尺有余の大きなカラダに持てるだけ....
「寄席行灯」より 著者:正岡容
烈な恰好の乱舞をはじめる。もちろん、三味線も太鼓も入らない。狂馬楽はこれを師走の
珍芸会の高座でくらいは演ったかもしれないが、まずまず平常は高座以外の、仲間との行....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
侍いさんは……」と瞽女の坊の身振りをして、平生小六かしい顔をしている先生の意外な
珍芸にアッと感服さしたというのはやはり昔し取った杵柄の若辰の物真似であったろう。....
「熊」より 著者:神西清
べた言い寄ったり、にちゃにちゃ口説いたり、おべんちゃらを並べたり、手すり足すりの
珍芸まで演じたものです。……惚れもした、煩悶もした、月にむかって歎きもした、がっ....