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「珍説〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

珍説の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
ん》その状|睾丸《こうがん》ごときあり、また肛門の辺に前に述べた数孔あり、何がな珍説を出さんとする輩これを見て兎の雌に睾丸あり雄に牝戸ありとしたらしい。しかのみ....
惜別」より 著者:太宰治
な義歯なのを看破したからである。ブラザー軒のカツレツを靴の裏と断じ、また鰻の筋の珍説も、鳥のたたきの所望も、すべてこの義歯となんらかの聯関があるのではなかろうか....
十二支考」より 著者:南方熊楠
たは『古今要覧稿』巻五一五から五二四までに見ゆ。とばかりでは面白うないから、何か珍説を申そう。 三年前、南洋の各地を視察した長谷部博士の説に、トルク島人闘う時....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
。特に科学的理論に就いては、この信用なるものは重大な割目を負っている。単に奇説や珍説に限らず、常識的な社会風習と食い違ったり之を無視したりする一切のマニエールは....
技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
ずに、人力を以てワザワザ手数を掛ける土木工事が、失業救済のために必要であるという珍説さえ生じることになると、この楽天説は単に偶然現実性を羽織った処の、「哲学」に....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
画を評し道徳を説き政治を談じ、大は世界の形勢より小は折花|攀柳の韻事まで高談放論珍説|贅議を闘わすに日も足らずであった。 二葉亭はこの中に投じた。虚文虚礼|便....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
の壁画を以て、高麗の僧曇徴の筆となすが如き、鎌倉時代にだもかつて無かった夢の様な珍説とともに、平気で非再建説を書いていたのは無論である。 しかしながら明治の学....
地球の円い話」より 著者:中谷宇吉郎
て、10-6というのが極めて広い意味での物理|恒数《こうすう》であるというような珍説を出した人もある。普通の物理は三桁程度というのは、それに輪をかけた迷説で、自....