珠簾[語句情報] » 珠簾

「珠簾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

珠簾の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
》」 「長条梅」 「馬屋梅」 「孤影梅」 「玉堂梅」 「飛雲梅」 「金籠梅」 「珠簾梅」 「娟女梅《けんじょばい》」 「東明梅」 「西暗梅」 一木を得るに従っ....
三国志」より 著者:吉川英治
百余里、塵をもおそれ、砂を掃き、幕をひき、民家は炊煙も断って、ただただ彼の車蓋の珠簾とおびただしい兵馬鉄槍が事なく通過するのみを祷った。 「太師。お召しですか」....
三国志」より 著者:吉川英治
たのむ故孫堅の没後、永らく曲阿の片田舎にひきこもって、あらゆる迫害をうけていた。珠簾の輿、錦蓋の美車。 加うるに、数多の大将や護衛の兵を送って、彼は曲阿の地か....
三国志」より 著者:吉川英治
関羽におまかせあって、時節をお待ち遊ばすように」 ――と。甘夫人も、糜夫人も、珠簾のうちに伏し転んで、声を放って泣き悲しんだ。 そして恨めしげに、関羽へいう....
三国志」より 著者:吉川英治
ものは聞くが、ここ漢朝の宮廷はさながら百年の氷室のようだ。楼台は蜘蛛の巣に煤け、珠簾は破れ、欄は朽ち、帝の御衣さえ寒げではないか。 「……馬騰。忘れはおるまいな....
三国志」より 著者:吉川英治
進んだ。帝座のあたりを守る白旄黄鉞、また黄羅の傘蓋まで、ことごとく凍って、水晶の珠簾が揺ぎ進むようだった。 呉の水軍を統率していた甘寧は建業を立ってくる時から....