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「班員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

班員の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小さいアルバム」より 著者:太宰治
正月にK君と二人で、共に紋服を着て、井伏さんのお留守宅(作家井伏鱒二氏は、軍報道班員としてその前年の晩秋、南方に派遣せられたり)へ御年始にあがって、ちょうどI君....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
は潜水艦が五隻も繰出されて一入《ひとしお》、警戒は厳重であった。 留守組の観測班員は、捕えた気象水温その他の数値を刻々と博士に報告した。 「諸君」 と、博士....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
な運命を辿っていた。局舎内には、警備司令部の塩原大尉を首脳として、司令部付の警報班員が数名いて、最後まで頑強に抵抗したが、数十倍に達する暴徒を向うに廻しては、勝....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
成層圏戦隊」もこれにて無期延期。 ◯吉祥寺駅にて山東先生にお目にかかる。 ◯報道班員の身分証明書で切符を買って通る。「報道班員」は近来誰でも知っていてくれるので....
地図をながめて」より 著者:寺田寅彦
れるまでのいきさつは、およそ素人の想像に余るものであろう。 地形測量をする測量班員が深山幽谷をさまようて幾日も人間のにおいをかがずにいて、やっとどこかの三角点....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
がつとめることになった。もちろん山岸中尉もそのひとりであった。 またその外に、班員として若干名が採用されることとなり、帆村荘六もこれに加わった。それから意外に....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ら、プロペラーをぶりぶりぶりと廻転させつつ、たくみに本艦に接近してくる。 飛行班員は総員波にあらわれている甲板上で大活動を始めた。起重機の腕はしずかに横に伸び....
空襲警報」より 著者:海野十三
人。半数は自転車で、他の半数は二本の足で、今にも飛出すばかりに身構えていたのだ。班員はサッと挙手の敬礼をすると、 「さあ、行こう!」 と叫んで、それぞれの受持....
四月馬鹿」より 著者:織田作之助
私は少しも変らない武田さんを見て喜んだ。四年も外地にいたが、武田さんは少しも報道班員の臭みを身につけていなかった。帰途大阪へ立ち寄って、盛んに冗談口を利いてキャ....
武田麟太郎追悼」より 著者:織田作之助
ほどの「雪の話」であった。 「雪の話」以後、武田さんは南方へ行き、沈黙した。報導班員として武田さんほど何も書かなかった作家は稀有である。奥床しい態度であった。帰....
アリゾナの女虎」より 著者:牧逸馬
ていた。 「何をするんです! 失礼な!」 顔色を変えてルウスが叫んだ。 写真班員は平気で、 「こっちを向いて下さい。ちょっと笑って下さい」 などと、四方八....
霧の中のヨードル」より 著者:中井正一
織して、富山から大町へぬけるコースを募集したことがあった。藤木九三氏、長谷川写真班員等も同行した。 そのとき剱と立山の「主《ぬし》」、かの有名な長次郎と平蔵が....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
かくのごとくにして、十月八日までの二か月間、三ツ山救護班を開設していたのである。班員は次々と病床に倒れた。原子爆弾傷と過労と栄養不良とは、私たちの体力を極度に消....
四つの都」より 著者:織田作之助
たにはない、僕にもまた悲しいかな、相談しろという権利もない、然し僕もかつては報道班員として南方に居った人間だ、あんたが南方へ日本語を教えに行こうというのなら、僕....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
人を死体室へ運びこんでおいて担架隊はまだ続いている演習に参加するために、状況現示班員が赤旗や発煙筒をもってうろつく病棟へ帰っていった。死体室の中では、演習統監部....