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現し世
「現し世〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
現し世の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「死者の書」より 著者:折口信夫
のみ魂が、河内|安宿部から石担ちに来て居た男に、憑いた時はのう。 九人は、完全に
現し世の庶民の心に、なり還って居た。山の上は、昔語りするには、あまり寂しいことを....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
もせんようになってしもうた。儂はまことの心で儂の話を聞き入れてくれる人はもうこの
現し世には一人もおらぬものと諦めてしもうた。……儂が己が力で己が現そ身を捨てて行....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
。何やら我々には想像も出来ぬ理由があって、日を祀る修道人が、目眩く光りに馴れて、
現し世の明を失ったと言う風の考え方があったものではないか知らん。 私どもの書いた....
「霊的本能主義」より 著者:和辻哲郎
の魂は世の汚れたる群れより離れて天堂と地獄に行く。この不覊の魂を宿したる骸は憂き
現し世の鬼の手に落ちた。 Yea, thou shalt learn how s....