現ずる[語句情報] » 現ずる

「現ずる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

現ずるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
根に棲めるを集む、これかの尊者の非業の死を旌《あら》わすためにこの晨《あさ》のみ現ずる物の由、ノルウェー国では弟切草《おとぎりそう》の一種をバルズル神またヨハネ....
善の研究」より 著者:西田幾多郎
えばここに机の本体が存在するというのは、我々の意識がいつでも或一定の結合に由って現ずるということで、ここに不変の本体というのはこの統一力をさすのである。 か....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
中が暴力を揮った最後ですから、大体、仏の予言が的中したわけであります。 折伏を現ずる場合の闘争は、世界の全面的戦争であるべきだと思います。この問題に関連して、....
十二支考」より 著者:南方熊楠
《や》んだと出づ。ベシシ人は竜を有角大蛇とし、地竜海竜と戦い敗死し天に昇りて火と現ずるが虹なりと信ず(スキートおよびブラグデン『巫来半島異教民族篇《ペーガン・レ....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
年々の福を祝うてウンと金が儲かるようと、それさに肩摩|轂撃、押すなおすなの雑沓を現ずるのだが、何がさて、大慾は無慾に近く、とりにゆくのはとられにゆくので、鷲神社....
十二支考」より 著者:南方熊楠
いなり》神いずれも穀精にほかならぬ。フレザー曰く、何故穀精がかく様々の動物の形を現ずると信ぜらるるかとの問いに対《こた》えん、田畑に動物が来るを見て、原始人は穀....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
の力量によって決定しなければならないことではあるまいか。「煩悩の林に遊んで神通を現ずる」ことのできるのはただ煩悩を超脱せる聖人のみである。桃水や一休ほどの器量な....
連環記」より 著者:幸田露伴
に受けて酬いるに法を与うるを以てするの故に、我の檀波羅密を成じ、速疾得果の妙用を現ずるを観た。寂照は「あな、とうと」と云いて端然と食を摂り、自他平等|利益の讃偈....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
人間は体質によって自然に化学的に出来ている者がある、そうした人間は化学的の驚異を現ずることが出来ます。また、液体的(普通に電気という)の人間は発電の不思議を見せ....
甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
のみならず、種々の怪事これに伴って現出するあり。 今、仮にその怪事を、言語上に現ずるものと、行為の上に現ずるものとの二種に分かちてこれを略陳せんに、まず言語の....
妖怪学」より 著者:井上円了
し。 まず、事実上の分類によるに、左の三種となるべし。 第一種、すなわち外界に現ずるもの 幽霊、狐狸、天狗、鬼神、その他諸怪物 第二種、すなわち他人の媒介によ....
妖怪研究」より 著者:井上円了
を大別して二大種となす。すなわち、その第一種は内界より生ずるもの、第二種は外界に現ずるもの、これなり。しかしてまた、内界より生ずるものに二種ありて、他人の媒介を....
妖怪報告」より 著者:井上円了
○ 夢は、前に経験せる種々の事柄が、いろいろに結合して想中に現ずるものなり。美濃国、山田某が明治二十年十月二十九日郵送せる事実およびその説明....
迷信解」より 著者:井上円了
かりたるとき、あるいは酔後東西を弁ぜず、もしくは精神の疲労せるときに、多く狐惑を現ずるものである。かかる場合に、その人の心に狐惑の疑念を起こさば、たちまち自ら迷....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
を大別して二大種となす。すなわち、その第一種は内界より生ずるもの、第二種は外界に現ずるものこれなり。しかしてまた、内界より生ずるものに二種ありて、他人の媒介を経....