現る[語句情報] »
現る
「現る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
現るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
たれながら主水之介も目を瞠《みは》っていると、四人の騎士がさらに奇態でした。美人
現るると見ると、色めき立ちつつ、一斉に気負い出したので、早くもそれと推定がついた....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
会面には、どの新聞でもトップへもって来て三段あるいは四段を割き、 「帝都に吸血鬼
現る? ――日比谷公園の怪屍体――」 とデカデカに初号活字をつかった表題で....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
たかの感が深い。それらを同じように主題とした文学は、小説は、もうこれ以上新らしく
現るべくもなく、又読者の充分な興味を惹くことも出来ないであろう。何故なら、時代は....
「怪塔王」より 著者:海野十三
たので、綱の輪は小さくしぼられていきます。さあこれからどうなるのか。 遂に
現る 1 錨にひっかかった綱は、するするとすべって、たくみに怪塔ロケ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
をうけた、わが最新潜水艦ホ型十三号は一路飛行島に近づきつつあった。 哨戒艦
現る 半かけの月は水平線の彼方に落ち、南シナ海は今やまっ黒な闇につつまれている....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
きな火鉢毎年買いたく思う。籠居してモデルを描く日多し。 十二月、モデル、画室へ
現る日多し。歳末の都会風景、趣多し。神戸と大阪のバーゲンセールなど漁りあるき五〇....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
終戦後、私が新人
現るの声をきいたのは、升田幸三がはじまりだったようである。十年不敗の木村名人に三....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
さは門弟一同に共通したものであった。 そこで世間は取沙汰して、由比正雪の現代版
現る、なぞと説をなすものが次第に多くなった。 由比正雪は天下を狙ったが、島田幾....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
現れないが、身体検査で再び久五郎の懐中から三千円なにがしを発見して、 「隠すより
現るるはなし、じゃないか。先日の家捜しの時にはなかった三千円だ。してみれば、まだ....
「暗号数字」より 著者:海野十三
帆村探偵
現る ちかごろ例の青年探偵|帆村荘六の活躍をあまり耳にしないので、先生一体どう....
「新春・日本の空を飛ぶ」より 著者:坂口安吾
ではなくて、御一統、のびていらせられたのか。 輸送指揮官、原社会部長、蒼ざめて
現る。 「この機長、よう知っとるわい。東京の上空二回廻ってやるからビラまくのはそ....
「迷信解」より 著者:井上円了
ろうが、世に狐火と称するものは、狐が人骨を口に挟みて息気を吐くときに、火となりて
現るとの説あれども、これははなはだ疑わしい。また、狸の腹鼓も石をもって物をうつ音....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
難きものなれど、偽り飾れる疑ありて信とし難しものの端々にかえって信とすべきものの
現るる習いなることは、譬えば鍍金せるものの角々に真の質の見るるが如しなどおもう折....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
き影ども浮び出づ。
半ば忘られぬる古き物語の如く、
初恋も始ての友情も諸共に立ち
現る。
歎は新になりぬ。訴は我世の
蜘手なし迷へる歩を繰り返す。
さて幸に欺かれ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
を加え続けばその反対となると説くのであります。その根本の性を無性と説き、その上に
現るる因果の法は歴然であると説くのであります。この理法を信じ望を失わず、善を積み....