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現在世
「現在世〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
現在世の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「盲人独笑」より 著者:太宰治
日はやく註文したるものなれば、とて琴の発明の栄冠を、手軽く中山氏に譲ってやった。
現在世に行われている「八雲琴」は、これである。発明者は、中山通郷氏という事になっ....
「野分」より 著者:夏目漱石
に逢《あ》うと何だか元気が出る。一人坊っちでありながら、こう平気にしている先生が
現在世のなかにあると思うと、多少は心丈夫になると見える。 「先生もう少し散歩をな....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
く。そもやソモソモ一体全体。人の精神、心の狂いは。診察、治療が出来ぬとなったら。
現在世界のどこでもここでも。精神病院、神経治療じゃ。又は瘋癲、脳病院じゃと。四角....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
を取り上げる迄に、これだけの事を考えた。別段、今更に考え直す迄もない事であるが、
現在世にも珍らしい少年が、滅多に人を迎え入れた事のない私の家に、何の苦もなく侵入....
「物理学圏外の物理的現象」より 著者:寺田寅彦
ろう。いついかなる問題が勃興して、現在の第一線の問題に取って代わるかもしれない。
現在世界じゅうの学者が争って研究しているような問題が、やがて行き詰まりになるであ....
「地図をながめて」より 著者:寺田寅彦
国の有為な少壮学者らの手によって逐次に分析的に研究されつつあり、その研究の結果は
現在世界の地球物理学者の注意を集めているようである。私は読者の中で国家百年の将来....
「世代の価値」より 著者:宮本百合子
期に達したばかりである。」と。 ウエルズがこの文化史のなかで云っているとおり、
現在世界の二十一億の人間の上に輻輳している危険、混乱、厄災が全く未曾有のものであ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
品な趣味好尚を味わってもらうために、自分はぜひ印度のカリー・ライスを紹介したい、
現在世間でライス・カレーと称して行われているものは、もとは印度から出て世界中に拡....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
第一篇第三章は「政治的制度の精神」と題されているが、そこでゴドウィン氏は曰く、「
現在世界に存在しているところの、諸国民の国内政策に関する最大の濫用の二つは、第一....
「濁酒を恋う」より 著者:佐藤垢石
酒を味わうが、もっとおいしいのはないものかと考えるようになったのである。けれど、
現在世の中にあるおいしい酒というのはすべて味わい尽くしたから、この頃では昔上方に....
「世界の変革と芸術」より 著者:和辻哲郎
るのと遠く離れて経験するのとの相違も同様である。 この心理的事実のゆえに我々は
現在世界に起こりつつある大事件をさほど強く感じてはいない。最近一か年の露国の急激....
「上海」より 著者:横光利一
、亜洲黄色人種が、白種に滅亡せらるるの先導に非ずして他にはない。試みに思い給え。
現在世界に存留する大民族は、即ち黄白の二種にして、彼の黒種紅種は早くも既に白種に....
「指導者としての寺田先生」より 著者:中谷宇吉郎
ない。あるいはまだまだ近い将来には解決されない問題であるかも知れない。というのは
現在世界各国で競って発表される電気火花に関するあの豊富な研究は、このような問題と....
「「茶碗の湯」のことなど」より 著者:中谷宇吉郎
が、このようにして、人間の眼に見えることになったのである。「ウィルソン霧函」が、
現在世界の物理学の主流となっている原子物理学の領域で果《はた》している任務の重さ....