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現未
「現未〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
現未の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「阿部一族」より 著者:森鴎外
槃《ぶつねはん》ののちに起った大乗の教えは、仏《ほとけ》のお許しはなかったが、過
現未《かげんみ》を通じて知らぬことのない仏は、そういう教えが出て来るものだと知っ....
「読書法」より 著者:戸坂潤
時間体験、知覚的時間・時間感覚・時間直観・の問題、時間領域・時間閾・時間評価・過
現未(時間のモーディー)、等の問題、睡眠時や変態条件下に於ける時間意識等、が検討....
「青年」より 著者:森鴎外
て、心が落ち着くと共に、潜っている温泉宿の布団の中へ、追憶やら感想やら希望やら過
現未三つの世界から、いろいろな客が音信れて来る。国を立って東京へ出てから、まだ二....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
なければならぬ。媒介される筈のものと媒介されたものとはこの時初めて、認識論上の過
現未の区別を与えられる。認識にもテンスが大切だ。――直接態の所与のもつ神秘性を解....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
とを考えるに限る。鶴見はさきに『死者の書』を読み、感動して、動物の姿を追うて、過
現未の三世に転々した。動物のことを考えると自然に輪廻の思想にはまり込んでゆく。そ....
「私の生活(二)」より 著者:種田山頭火
して、そして黙々として朝湯を享楽する(朝湯については別に扉の言葉として書く)。過
現未一切の私が熱い湯の中に融けてしまう快さ、とだけ書いておく。 湯から帰ると、....