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「理外〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

理外の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
でございます。この先生の仰しゃるには幽霊というものは必ず無い物でない、世の中には理外に理のあるもので、それを研究するのが哲学の蘊奥《うんおう》だとやら申されます....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
訳であるか、長八にも説明することは出来なかった。幸之助にも判らなかった。いわゆる理外の理で、広い世界にはこうした不思議もあり得ると信じていた此の時代の人々として....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
る理論の世界では、イデオロギーという概念を哲学的な問題に帰着するものであって、倫理外の強制によって、他律的に、即ち又理論的に、決定出来ることではない、そう哲学者....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
西田哲学の無も唯物論の物質も夫だという)をどうしたならば避けることが出来るか。論理外のものをも論理外のものとして論理化す処の例の絶対媒介しかないではないか、とい....
辞典」より 著者:戸坂潤
理性の否定である矛盾が含まれるという形に於て意識されるまでに至らず、矛盾は全く論理外にあるべきものとして単純に斥けられて了ったからであり、要するにカントの先験的....
古井戸」より 著者:豊島与志雄
して彼が話し終ってから、暫くして結論めいた調子で云った。 「なるほど、世の中には理外の理ということもありますからな、何とか一つ考えてみませんければ……。」 「い....
囚われ人」より 著者:豊島与志雄
酒太郎――なあに、こんどやったら、俺が引っ捕えてみせる。 煙吉――世の中には理外の理ということもある。お化じゃないか。お化だったら面白いぞ。お化、出て来い。....
お住の霊」より 著者:岡本綺堂
、しかも小児までがその名を知っていると云うのは、どういう情由であろう。実に世には理外の理というものが有るものだと、右の江原が折々に人に語って生涯その疑惑が解なか....
臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
実際、当時の諸新聞に掲げられた種々様々な推測の中には、この事件の背後には、何か理外の理ともいうべき超自然的な魔力が働いたのだと論ずるものすらあったほどだ。けれ....
南極の怪事」より 著者:押川春浪
っても、いまさらそのような物の見つかる道理はあるまい。 しかしこの世のなかには理外の理がある、次の物語を読んだ諸君は、さてもこの世のなかには、そのような秘密―....
九段」より 著者:坂口安吾
ってきたからだ。トーナメントの形式は従前通りほぼ変りはないのだが、名というものは理外の魅力があるものだ。勲章などもそうであろうが、勝負の世界はまた別で、相手をう....
妖怪学」より 著者:井上円了
│経験的(平常の経験上、事実の符合適中するの類) └超理的(理外の理にして人知以外にありと想定するもの) これ、余がさきに妖怪の分類に二種....
棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
祖先伝来の因縁とか、家を呪っている怨霊の一念とか……今の学問では割り切れぬ、何か理外の理といったようなもののために、ことここに至ったものであろうというほかには、....
活人形」より 著者:泉鏡花
らざる廊下細くしていと長し。肩をすぼめてようように歩み行くに、両側はまた壁なり。理外の理さえありと聞くこは家の外の家ならんか。十数年来住める身の、得三もこは知ら....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
、釈尊の活躍しておられた印度にもかなりあったと見え、十三|外道(仏教外の哲学、真理外の邪法)とか三十種外道とかいう中に入れて、その説伏に釈尊は非常に骨を折られま....