理屈屋[語句情報] »
理屈屋
「理屈屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
理屈屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春の潮」より 著者:伊藤左千夫
理屈を言う人だから、薊も今夜は少し理屈を言おう。私は全体理屈は嫌いだが、相手が、
理屈屋だから仕方がねい。おッ母さんどうぞお酌を……私は今夜は話がつかねば喧嘩して....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
う切り出した。 「まあ、清助さん、その座蒲団でもお敷き。」 「いや、はや、どうも
理屈屋がそろっていて、どこの宿場も同じことでしょうが苦情が絶えませんよ。大旦那の....
「嵐」より 著者:島崎藤村
象の鋭さとがあった。この弟のほうの子供は、宿屋の亭主でもだれでもやりこめるほどの
理屈屋だった。 盆が来て、みそ萩や酸漿で精霊棚を飾るころには、私は子供らの母親....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
走る。「ありゃ好い男だな」と他村の者が評する。耳の届く限り洋々たる歓声が湧いて、
理屈屋の石山さんも今日はビラを書き/\莞爾※上機嫌で居る。
彼等の来様が些晩か....
「電車停留場」より 著者:豊島与志雄
玄蔵は鸚鵡返しにした。「こんな奴はひどく懲らしめておくが至当だ。こういう軽薄な屁
理屈屋がのさばるから、世の中が害される。貴様まで此奴に瞞着されて、それで警官が務....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ではいつになってその仕事がやれるんでしょう?」 クリストフは笑いだした。 「
理屈屋のフランス人だね!」 「私は音楽家になりたいんです。」とジョルジュは言った....
「天衣無縫」より 著者:織田作之助
も自信もすっかり跡形もなくなってしまった。すると、そのお友達はお饒舌の上に随分屁
理屈屋さんで、だから奥さん、あなたは幸福ですよ。そして言うことには、僕の知ってる....