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理性的
「理性的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
理性的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「私の父と母」より 著者:有島武郎
たりしたと確信しているのである。
要するに、根柢において父は感情的であり、母は
理性的であるように想う。私たちの性格は両親から承《う》け継いだ冷静な北方の血と、....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
ならなかった。すなわち氏は実在をもって系統的存在となした。「すべて存在するものは
理性的なり」とヘーゲルがいったように実在は体系をなしている。差別と統一とをおのれ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
。理性を排斥する者は、結局自己の暗愚を告白すると同一である。盲目的信仰は、断じて
理性的確信の代理たることはできない。信ずべき根柢のある信仰と、信ずべき根柢のなき....
「白痴」より 著者:坂口安吾
な芽生えの唯一本の穂先すら見出すことができないのだ。その出来事の異常さをともかく
理性的に納得しているというだけで、生活自体に机の置き場所が変ったほどの変化も起き....
「阿部定という女」より 著者:坂口安吾
衡を増大するためにはタブーというものを合理的になしくずしに減らして行く、そういう
理性的な発掘と建築作業が行われなければならないと思うものです。 いずれ又、お目....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
倫理学の根本問題と倫理学史とを学ぶときわれわれは人間存在というものの精神的、
理性的構造に神秘の感を抱くとともに、その社会的共同態の生活事実の人間と起源を同じ....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
し、それを知って人間に絶望してみたって、話にならない。そこから現世へ戻ってきて、
理性的工作に訴える以外に手はないし、そうしなければ生きて行く身の身も蓋もない話で....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
ことが判り切っていると、その時の僕の心の悶え、苦しみ、女と自分の立場の板ばさみ、
理性的になればなるほど、心の中は苦しく現在彼女の苦境は所詮僕の罪であると考えがき....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
えられる幸福以上の何ものかを、探し求めようとしている。かくて彼の闘いは、次第に、
理性的、意志的、道義的になって行くのである。 ＊ では、かような変化....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
しいものであった。彼は、乳母の彼に対するこれまでの盲目的な愛を一夜にして道義的、
理性的ならしめた。そして翌日には、家族がうちそろって、――彼の運命の最も冷酷な手....
「新らしき性格感情」より 著者:坂口安吾
社会感情とは恐らく理性を言うものらしい。そして動物感情とは、嫉妬や愛情などの超
理性的な感情を言うのである。 私は軽率に否定することも差控えるが、さりとて軽率....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
、単なる市井の通俗人情にすぎないけれども、かかる通俗人情が完璧にそなわらない純粋
理性的細君というのに対しては、その亭主たる者は彼女をいかにモテナスべきであるか？....
「宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
そこが実におもしろいと思う。そして舞台で男役であった人は特別にしっかりしていて、
理性的でもあるようである。 歌劇の男役と歌舞伎の女形 話は飛ぶ....
「審判」より 著者:カフカフランツ
台所ででも朝飯を食べ、着物はあなたに私の部屋から持ってきていただいたなら、つまり
理性的に振舞っていたなら、それ以上のことは何も起らず、起るはずのいっさいのことが....
「衰えてきた日本料理は救わねばならぬ」より 著者:北大路魯山人
、うまい料理、体裁のよい料理をして、立派な腕前をひとに見せたいとかいう、そうした
理性的な考えでなく、料理が趣味で好きで好きでしないではおられないという非常な楽し....