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「理数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

理数の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
作物の批評」より 著者:夏目漱石
がある。たとえば英語の教師が英語に熱心なるのあまり学生を鞭撻《べんたつ》して、地理数学の研修に利用すべき当然の時間を割《さ》いてまでも難句集を暗誦《あんしょう》....
地球盗難」より 著者:海野十三
つの世界を誘導することになる。たとえば個々の未知数を解いてみたらば、これが悉く無理数であって、それでわれわれはその無理数の形づくる無理世界を想像することを強いら....
木魂」より 著者:夢野久作
涯てしもなく輝やき並んでいた。形に表わす事の出来ないイマジナリー・ナンバーや、無理数や、循環少数なぞを数限りなく含んで……。 彼は、彼を取巻く野山のすべてが、....
戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
奇怪にもあの某国大使館に入ったきり、出ても参らず、館内に生活もして居らずという無理数的存在なんです。ですからお客さんも、その無理数の中にお加わりになりませんよう....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
心理は裏から始まるのだ、而もどの裏も最初の裏ではあり得ない。丁度零の次の最初の無理数を掴まえよというようなもので、どこから手をつけていいか判らない。真理はテーゼ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
見の相違。ついに物別れになって、かれ大谷は垂井の陣へ引返したのだが――彼は成敗の理数を知ると共に、朋友の義を知っていた、そうして垂井へ帰った後に、三たび使者をや....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
いけない。本場ものでなければ。と云ったって、本場というものは、誰の尺度だろう。物理数学とちがって、味覚に厳正な尺度や答えは有りッこないものだ。泰西の諺にも「味と....
脳波操縦士」より 著者:蘭郁二郎
。それにしても『円周率』とは、何を意味しているのであろう、3.14 ……という無理数であるπは、何んな意志表示なのであろう。 無理――という言葉に、何か意味を....
リズムの構造」より 著者:中井正一
化の方向をたどるともいえよう。すなわちそれはすでに自然数的な加数ではなくして、無理数的な切断の無限をも連想せしめる。すなわち、それはロッツェの時間計量 Zeit....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
換価値は評価され得る大きさである。交換価値と交換の理論すなわち社会的富の理論は物理数学的科学である。合理的方法。代数的用語。 二一 物質的なまたは非物質的な物....
回顧と展望」より 著者:高木貞治
ワイヤストラス直伝の数学を講ずるという建前で,函数論の講義はワイヤストラス流の無理数論から始めるといった遣り方で,これ少々旧い.このような所は,まあ東京でいろい....