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理法
「理法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
理法の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「食魔」より 著者:岡本かの子
して身の卑しさに心が竦んだ。 だが、鼈四郎は、蛍雪の相手をする傍ら、姉妹娘に料
理法を教えることをいい付かり、お絹の手を取るようにして、仕方を授ける間柄になって....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
るものは、胡瓜と白瓜である。胡瓜は漬け物のほかに、胡瓜|揉みという夏向きの旨い調
理法がむかしから工夫されていて、かの冷奴と共に夏季の食膳の上には欠くべからざる民....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
んでいたが、その背後から検事が声をかけた。
「やはり法水君、奇蹟は自然のあらゆる
理法の彼方にあり――かね」
「ウン、判ったのはこれだけだよ」と法水は味のない声を....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
社で極超短波を浴せかけて、電気燻製とし、空前絶後の味をつけたものであって、この調
理法は学者アインシュタインの導き出したものであった。故にこの燻製肉を一度|喰えば....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
、ただ私の守護しているこの女(T夫人)の平生の様子から考えて見ますと、今の世の調
理法が大へん手数のかかるものであることはうすうす想像されるのでございます。あの大....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
らない。汝がこれしきの真理を会得せぬこそ、寧ろ意外である。すべては儼然たる因果の
理法の現れで、金は飽まで金、鉛は最後まで鉛である。魂の品質は、決して一朝一夕の所....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
に、むずかしい文字と文章とを用いて、そして何だかわけの分らない弁証法などという論
理法によって、数千ページの大冊の中にその矛盾背理の理論をごまかし去るの技倆を持た....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
トに被せられた――という一事なんだ。そして、それ以来地上から姿を消して、とうてい
理法では信ぜられぬ生存を続けているのだが、ときおり海上に姿を現わして、いまなお七....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
動を起すに相違御座いませんけれども……、まずそれに先き立って、貴方様の卓越した推
理法に依り、奇蹟を否定しようとする凡ゆる妄説を排除して頂きたく、御願いする次第で....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
てロンドンへ来た。おもな目的は王立協会の設立で、貧民の生活改善のため、煖房とか料
理法の改良とか、主として熱に関した応用を研究しようというつもりであった。一七九九....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
概念が得らるる次第であるから、進化論のようなすでに運動を予想したる現象界の科学的
理法によって解釈し得られると思うべきではない。進化論のみによって解し得らるるとな....
「妖怪学」より 著者:井上円了
第三時代は学術の時代にして、妖怪の原因を重我説に帰せず、鬼神説に帰せず、万有の
理法、普通の規則に基づきて説明を与うるものなり。すなわち、物理学、化学、天文、地....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
神を立てず、ゆえにその権を有するものなし。しかして道理の主宰あり、すなわち因果の
理法これなり。この
理法よく善を賞し悪を罰し、尺善寸悪といえども必ずその果報あり。....
「文化線の低下」より 著者:小川未明
、仕方のないことゝしても、全く食うに欠け、着るに物がないとしたら、それは、自然の
理法を誤っていることであって、組織の罪に帰さなければならないでありましょう。 ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
を挙げるものには、実に希望の「因縁果」であり、文明の利器となります。「因縁果」の
理法を明るく見るのも、暗く見るのも、これに関係する人々の心々によります。
理法その....