»
琉
「琉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
琉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
》しい気もちだけはして来ました。
御主人は時々振り返りながら、この家にいるのは
琉球人《りゅうきゅうじん》だとか、あの檻《おり》には豕《いのこ》が飼ってあるとか....
「私の父と母」より 著者:有島武郎
士で、島津家から見れば陪臣であったが、その小藩に起こったお家騒動に捲き込まれて、
琉球《りゅうきゅう》のあるところへ遠島された。それが父の七歳の時ぐらいで、それか....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、」 「憚り、」 と我に返って、上って見ると、薄べりを敷いた上に、浴衣がある。
琉球|紬の書生羽織が添えてあったが、それには及ばぬから浴衣だけ取って手を通すと、....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
やりますなア」 「犠牲艦隊じゃったのは四五年前までのことじゃ。日本が東シナ海を、
琉球列島と台湾海峡で封鎖すれば、どんなに強くなるかということは、米国がよく知って....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
たというのに、敵機はその直後にとび立って、九十数機で堂々とやって来るのだ。台湾や
琉球へも敵の機動部隊が近づき空襲をかける。こっちの機なきをすっかり知って、なめて....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
うとした。都下砂村の有名な金魚飼育商の秋山が蘭鋳からその雄々しい頭の肉瘤を採り、
琉金のような体容の円美と房々とした尾を採って、頭尾二つとも完美な新種を得ようとす....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
の書いたものではあるが、ともかく太平洋の怪事をしらせているのだ。この空缶は、わが
琉球のある海岸に流れついたものである。太平洋は、わが大日本帝国の東を囲む重大な区....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
りと深い。引捻れた唇の、五十余りの大柄な漢が、酒焼の胸を露出に、べろりと兵児帯。
琉球|擬いの羽織を被たが、引かけざまに出て来たか、羽織のその襟が折れず、肩をだら....
「岡本一平論」より 著者:岡本かの子
られます。暴食の癖なども殆ど失せたせいか、健康もずっと増し、二十|貫目近い体に米
琉の昼丹前を無造作に着て、日向の椽などに小さい眼をおとなしくしばたたいて居る所な....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
名なるがあり。染色は、紅、黄、透、絞、白百合は潔く、袂、鹿の子は愛々しい。薩摩、
琉球、朝鮮、吉野、花の名の八重百合というのもある。と若山は数えて、また紅絹の切で....
「怪獣」より 著者:岡本綺堂
ったそうです。それが西山という姓を名乗ってはいますが、実は朝鮮人だともいい、又は
琉球人の子で鹿児島で育ったのだともいう噂があって、当人に訊いてもはっきりした返事....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
煉瓦の破片を砕いて溶かして絵具とし、枯木の枝を折って筆とした事もあった。その上に
琉球|唐紙のような下等の紙を用い、興に乗ずれば塵紙にでも浅草紙にでも反古の裏にで....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
は何時でもリュウとした黒紋付で跡から俥がお伴をして来るという勢いだから、精々が米
琉の羽織に鉄欄の眼鏡の風采頗る揚らぬ私の如きはどうしてもお伴の書生ぐらいにしか見....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
五十分、約二千八百四十米突の山脊つく。 すぐ目についたは温泉場、その南に隣って
琉璃色のように光る田代池、焼岳も霞岳もよく見える、もうここに来ると偃松は小くなっ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
全国を周遊し、御詔勅の聖旨にもとづき、修身道徳の大要を演述し、その開会の場所は、
琉球、台湾、樺太、朝鮮、小笠原までを合わせ、八十七国、一千五百七十九市町村に達し....