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琳派
「琳派〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
琳派の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
孫の光甫や甥の子|光琳および乾山の立派な作もほとんど光を失うのである。いわゆる光
琳派はすべて、茶道の表現である。この派の描く太い線の中に、自然そのものの生気が存....
「霊廟」より 著者:永井荷風
花《つくりばな》としか見えぬ椿の花の落ち散っている有様は、極めて写実的ならざる光
琳派《こうりんは》の色彩を思わしめる。互いに異なる風土からは互いに異なる芸術が発....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
一つである。絵画においては、平安朝の絵巻やその後の宋画・文人画・浮世絵、あるいは
琳派の装飾画に至るまで、種々の方面にこの巧さを生かせている。文芸においても、和歌....
「漱石の人物」より 著者:和辻哲郎
せたくなったのである。三渓の蒐集品は文人画ばかりでなく、古い仏画や絵巻物や宋画や
琳派の作品など、尤物ぞろいであったが、文人画にも大雅、蕪村、竹田、玉堂、木米など....
「鰻の話」より 著者:北大路魯山人
れた、感じのよい店といえよう。中でも先代竹葉の主人は名画が非常に好きで、とりわけ
琳派の蒐集があって、今日特にやかましくいわれている宗達、光琳のものなど数十点集め....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
などの豪宕絢爛な障壁画のある一方、すでに光悦風のあの新しい様式、また宗達画などの
琳派の発祥も見られながら、なお、前にいったような淡雅、気品、禅味などを生命とする....