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琴曲
「琴曲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
琴曲の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「去年」より 著者:伊藤左千夫
めたほど、子どもたちには不平がないらしく話は段落がついた。あとはひとしきり有名な
琴曲家の噂話になった。僕は朝からの胸の不安をまぎらわしたいままに、つとめて子ども....
「舗道」より 著者:宮本百合子
の子持ちになって細工町に住んでいる。急に相談したいことがあると、速達が来たのだ。
琴曲教授の看板について石敷の小路を入り、立てつけの悪い門をあけ格子をガタガタやっ....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
の家《うち》は格子戸作りでも、履脱《くつぬぎ》に石もあって、何処か上品だ。入口に
琴曲指南|山勢《やませ》門人何とかの何枝と優しい書風で書いた札が掛けてあった。窃....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
う、按腹鍼療、蒲生鉄斎、蒲生鉄斎、はて達人ともある姓名じゃ。ああ、羨しい。おお、
琴曲教授。や、この町にいたいて、村雨松風の調べ。さて奥床い事のう。――べ、べ、べ....
「女心の強ければ」より 著者:豊島与志雄
。 長谷川が寝ころんで聞いていると、琴の音はいつまでも絶えそうになかった。彼は
琴曲のことには不案内だったが、歌物ではないらしく、ただ手の技を主とする緩急高低の....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
椅子に掛けて八十五鍵を低音部から素早くひと撫ですると、いきなりバッハの〈平均律洋
琴曲ハ長調フーガ〉をひきだした。 なんといううまさなんだ。この曲はジルさん(ジ....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
の間に兵右衛門さまは御病死、後は金三郎様が矢張謡曲と手習の師匠、阿母様の鶴江様が
琴曲の師匠。その鶴江様が又御病死の前に、重い枕下へ金三郎様をお呼び寄せの上、実は....
「明暗」より 著者:岡本かの子
樹に梅の花咲くことわりをまことに知るはたはやすからず(岡本かの子詠) 十何年後
琴曲界の一方の大家として名を成した北田三木雄の妻智子は昔から盲人が
琴曲界に名を成....