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「琴風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

琴風の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
言語体の文章と浮雲」より 著者:幸田露伴
ものや何ぞが多く輸入されていたような訳で、而して其が漢文訳読体の文になったり、馬琴風の文の皮を被ったりして行われていたのでしたから、余り西洋風のものには接してい....
文学における今日の日本的なるもの」より 著者:宮本百合子
髄」は近代日本文学にとっての暁の鐘であったとされている。逍遙はこの論文の中で、馬琴風な封建的枠内での勧善懲悪文学を否定して、文学における写実・客観的観察を提唱し....
矛盾の一形態としての諸文化組織」より 著者:宮本百合子
争の後、日本の思想界文学界を風靡しはじめた自然主義思想に対して、封建的な習慣や馬琴風の勧善懲悪小説の存在を擁護しようとした結果であった。「文芸委員会」は美術展覧....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
から。くさらないうちに届けなけりゃいけないのよ。あああ、チン(犬)がもうすこし馬琴風の神通力をもっていて、首からザルでも下げて用足ししてくれるといいのだけれど。....
郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
のここかしこ 京都に住んでいた蕪村は、他の一般的な俳人とちがって、こうした吾妻琴風《あずまごとふう》な和歌情調を多分に持っていた。芭蕉の「菊の香や奈良には古き....