»
瑛
「瑛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
瑛の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
還る。都御史暴昭、燕邸の事を密偵して奏するあり。北平の按察使僉事の湯宗、按察使陳
瑛が燕の金を受けて燕の為に謀ることを劾するあり。よって
瑛を逮捕し、都督|宗忠をし....
「雑沓」より 著者:宮本百合子
あ、それもそっちの分だね」 と女中に何か云っている母親の声がした。行って見ると、
瑛子は南に向った八畳いっぱいに鬱金《うこん》だの、唐草だのの風呂敷づつみをとりひ....
「海流」より 著者:宮本百合子
一 やっと客間のドアのあく音がして、
瑛子がこっちの部屋へ出て来た。上気した頬の色で、テーブルのところへ突立ったままで....
「道づれ」より 著者:宮本百合子
、 「あなたは地味な方が似合うのね」 また、ケースの方へ漫然とうつった。それは
瑛子であった。ふだん誰のためにもネクタイなどを選んで買ったことがなかったので、こ....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
、枳園は単独に弟子入をしたのではなくて、同じく十一歳であった、弘前の医官|小野道
瑛の子|道秀も袂を聯ねて入門した。 抽斎の家督相続は文政五年八月|朔を以て沙汰....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
たりの命を助けたことがあるでしょう」 金の箆 木八刺は西域の人で、字は西
瑛、その躯幹が大きいので、長西
瑛と綽名されていた。 彼はある日、その妻と共に食....
「婦人作家の「不振」とその社会的原因」より 著者:宮本百合子
た女は、知識程度は高いようでも、内容の貧弱な低い生活しか持たないために、例えば宗
瑛のような人にしても、結局詰らないものしか書けません。 では矢田津世子とか大田....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
つか時があるでしょう。 お使いに行って云々のところ、そうね。このことの心理は、
瑛子のつくりだした雰囲気の微妙な影響があるのね。感受性のつよい敏感な早熟な女の子....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
幾度も忠別川を徒渉せざるべからざるが、ともかくも道路あり。旭川まで歩かずとも、美
瑛駅に至れば、汽車の便ある也。松山温泉より旭岳に登るには、人の踏み付けたる跡ある....
「三国志」より 著者:吉川英治
、身長ことにすぐれて見え、身には水色の鶴※を着、頭には綸巾をいただき、その面は玉
瑛のようだった。 たとえていえば眉に江山の秀をあつめ、胸に天地の機を蔵し、もの....
「三国志」より 著者:吉川英治
てるがいい」 夏侯楙に励まされて韓徳は勇んで立った。 彼に四人の子がある。韓
瑛、韓瑤、韓瓊、韓※、みな弓馬に達し、力|衆に超えていた。 「八万の強兵、四人の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
は春の三月で、 花を見ばや の北山|行幸だった。 中宮を初め、女院の鏡子や
瑛子の君なども御一しょであった。みかどは寝殿の階ノ間にお茵をおかれ、階の東に、二....