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瑜
「瑜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
瑜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
のが遠退《とおの》いたと思うと、ケティはそれなりぐたりと倒れた。
気がつくと、
瑜伽《ナル・ヨル》、秘密修験《サン・ナク》の大密画のある、うつくしい部屋に臥《ね....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
う一つ法水さん、永い間｜費って自然科学が征服したものと云うのが、カバラ教や印度の
瑜伽派の魔術だけに過ぎないと云うこともね……」 法水は、神学との観念上の対立以....
「陳宝祠」より 著者:田中貢太郎
いだろう」 主人が言った。杜陽はふらふらと起って侍女に引きずられるように紅い瓔
瑜の処へ往った。 花嫁と花婿は其処で拝をしあった。女の体に塗った香料の匂いが脳....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
十二年九月一日の大地震であった。 「それがし、九識の窓の前、妙乗の床のほとりに、
瑜伽の法水を湛え――」 時に、舞台においては、シテなにがし。――山の草、朽樹な....
「「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
将の命令を聴くのが当然だから、わたしは往々曲筆を慈んでやらぬことがある。「薬」の
瑜兒の墳墓の上にわけもなく花環を添えてみたり、また「明日」の中では、単四嫂子は終....
「薬」より 著者:井上紅梅
ょうか」 老女はしばらく考えていたが、たちまち涙を流して大声上げて言った。 「
瑜ちゃん、あいつ等はお前に皆罪をなすりつけました。お前はさぞ残念だろう。わたしは....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
沙婆と号する工藤みな子の建設に係わるものであって、あまねく高識な尼僧のみを集め、
瑜伽大日経秘密一乗の法廓として、ひろく他宗に教論談義を挑みかけていた。所が最近に....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
し返してつかわすのみか、他宗ながら忰源兵衛の菩提も、こなたで弔い追善供養。三密｜
瑜伽の加持力にて、安養成仏諸共に、即身成仏兼ね得させん。心を安めよ仏子源右衛門』....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
勢も根ッから動いていない。定正がアッチへ逃げたりコッチへ逃げたりするのも曹操が周
瑜に追われては孔明の智なきを笑うたびに伏兵が起る如き巧妙な作才が無い。軍記物語の....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
快は椿岳自身の性癖が禍いする不快であって、因襲の追随から生ずる不快ではない。この
瑜瑕並び蔽わない特有の個性のありのままを少しも飾らずに暴露けた処に椿岳の画の尊さ....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
た。「私はウソをいった事がない」と沼南自身の口ずから聞いたのは数回に留まらない。
瑜瑕並び覆わざる赤裸々の沼南のありのままを正直に語るのは、沼南を唐偏木のピューリ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
しなければならないから、生前の知友としてはかえって能くしがたい私情がある。故人の
瑜瑕並び蔽わざる全的生活は他日再び伝うる機会があるかも知れないが、今日はマダその....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
る。それと同時に娘の結婚式場に用うる衣服のすべてと
を受けるのです。その結婚玉
瑜というのはラサ府の女の飾りとして額際の正面に着けられてあるものです。それは人の....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
合だけ、天才精神に参与しているのである。――この輝きは精神の、明澄でしかも痛切な
瑜珈のようなものである。」 ドイツ音楽の巨匠たちに相通じる最も大きい特徴は、内....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
だねる素朴な、真実な、精神および感覚に対しては、催眠的な効果において、西洋ふうな
瑜珈を惹き起こすのである。印度の
瑜珈と同じに、一度それに触れたものは歩くにも話す....