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「瑞祥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

瑞祥の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
て、はからずもかれのところへ届きました。その届いたことが右門の幸運に恵まれていた瑞祥《ずいしょう》で、また世の中で幸運というようなものは、とかく右門のような変わ....
南地心中」より 著者:泉鏡花
ようにした。 「密々、話していやはったな。……そこへ、私が行合わせたも、この杯の瑞祥だすぜ。 ここで夫婦にならはったら、直ぐにな、別に店を出してもらうなり、世....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
事です。」 と頬も冷たそうに、うら寂しく、 「故郷へ帰って来て、田沢家を起す、瑞祥はこれで分った、と下へも置かないで、それはほんとうに深切に世話をして、牡丹さ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
それは怖いことではなく、賀すべきことである、いよいよこのお祭礼《まつり》の景気と瑞祥《ずいしょう》を示す所以《ゆえん》であると解釈がついてみると、右の老人のただ....
雪の宿り」より 著者:神西清
のことではございません。 このたびの大乱の起るに先だちましては、まだそのほかに瑞祥と申しますか妖兆と申しますか、色々と厭らしい不思議がございました。まず寛正の....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
しましょう」という。この讃辞というのは種々の美麗なる言葉、豊富なる名詞をもって佳瑞祥富の縁起を讃説するのである。で、その花嫁の側の讃説者のいいますには「讃辞を述....
三国志」より 著者:吉川英治
する頃から狂風が吹きまくって、天地は昏々と暗かった。 「李粛。この天相は、なんの瑞祥だろうか」 事毎に、彼は気に病んだ。 李粛は笑って、 「これぞ、紅光紫霧....
私本太平記」より 著者:吉川英治
に会ったのに不思議なと首をかしげ、これも御武運のつよいせいだ、いよいよ御本屋様の瑞祥であろうなどと解ったようなことを言いあった。 きのう、きょう。 その桜も....