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瑞穂
「瑞穂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
瑞穂の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黄村先生言行録」より 著者:太宰治
ものを思いつつある様は、これぞまさしく神ながら、万古不易の豊葦原《とよあしはら》
瑞穂国《みずほのくに》、かの高志《こし》の八岐《やまた》の遠呂智《おろち》、また....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
が昔からのしきたりじゃござんせんか」 「しかり、それでこそ豊葦原《とよあしはら》
瑞穂国《みずほのくに》が、ご安泰でいられると申すものじゃが、そうすると、なにか、....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
よりにおじゃる。祖先の御遺訓を守るは孝の第一、神を敬するは国の誉、そなたも豊葦原
瑞穂国にお生れの立派な若殿様じゃ。わははは。いやなに、わははは。では、みなの衆、....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
程妙な訳で」 市「私も是れから帰り掛けにちょっくら顔を出さねえばなんねえが、此の
瑞穂野村てえ処に万福寺と云うお寺があるんだ、其処にもと九段坂上に居た久留島修理さ....
「札幌まで」より 著者:寺田寅彦
には、この目前見渡す限りの稲の秋は甚だそぐわない嘘のような眺めであった。豊葦原の
瑞穂の国の
瑞穂の波の中にいて、それでなかなか容易には米が食われないのである。どこ....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
いる人だが、同氏も何か堪え切れないものがあったと見えて、当時余輩は早稲田鶴巻町の
瑞穂館という下宿屋(これは小生が買い受けて普請をして親戚に貸して置いたもの)の隅....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
世家の旧家臣鳥井克己(今は大須の香具師の取り締まり)、石川家の浪人佐野重治(今は
瑞穂町の祭文かたり)、小笠原家の旧家臣喜多見正純(今は博徒の用心棒)、植村家の浪....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
らないと、何人に断言できよう、と。 うらぶれ、痛めつけられた霊魂は、もう一度、
瑞穂《みずほ》の国、大八洲にすわりこむか、その黄色い皮膚を漂白するか、それとも、....
「図書館協会六十周年に寄せて」より 著者:中井正一
いつまでも、わが民族は一野蛮国としての図書館の処女地であってはならない、文化の
瑞穂の国であらねばならない。 *『出版ニュース』一九五一年十月上旬号....
「「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
状態であったのである。そして我が天孫は、彼らを懐柔し、彼らを撫育し、この豊葦原の
瑞穂の国を安国と平らけく治ろしめすべく、降臨し給うたものと信ぜられている。したが....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
、感慨ことに深からざるをえぬ。 案ずるに我が天孫民族の国家の発展は、「豊葦原の
瑞穂国を安国と平けく治ろしめせ」との天津神の依ざしを受けたものだとの、確乎たる信....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
うべきものであると思考せられる。 ヤマト或いは日本の外に、古く大八洲国、豊葦原
瑞穂国、葦原中国、玉墻内国、細戈千足国、磯輸上秀真国、或いは虚見倭国、秋津洲倭国....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
まン中のことなのだ。どうにも考えざるをえない。 挿絵の杉本健吉さんは、名古屋市
瑞穂区に住んでいる。私の原稿は日々健吉さんの手へ送られてゆく。仕事のうえで一つに....
「山の人生」より 著者:柳田国男
向の米良との境の仁原山に、アンチモニイの鉱山があった。その事務所に住んでいた原田
瑞穂という人が夜分少し離れた下の小屋に往って、人足たちと一緒になって夜話をしてい....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
しめよ」と仰せられております。これは「中臣祓」にも書いてあります事で、「豊葦原の
瑞穂国を安国と定め給ふ」という事が、天孫治国の一大信条でありました。豊葦原の
瑞穂....