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環海
「環海〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
環海の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「謡曲黒白談」より 著者:夢野久作
てこの声を発せず、換言すれば深山幽谷に去って哀猿悲鳥を共として吟ずるか、もしくは
環海の孤島に退いて狂瀾怒濤に向って号叫すべしである。思えば吾輩も飛んでもない道楽....
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
いろいろな特異性をもっている。そのおもな原因は日本が大陸の周縁であると同時にまた
環海の島嶼であるという事実に帰することができるようである。もっともこの点では英国....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
ある。 何しろ……胸さきの苦しさに、ほとんど前後を忘じたが、あとで注意すると、
環海ビルジング――帯暗|白堊、五階建の、ちょうど、昇って三階目、空に聳えた滑かに....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
、いやしくも航海の相応に行なわれるようになった以後の時代においては、日本のような
環海の国にあって、交通が専ら陸路にのみ便《たよ》るというわけのあろうはずがない、....
「三国志」より 著者:吉川英治
、重要視すべきは、国そのものの態勢と四隣の位置でなければならん。わが呉は、南方は
環海の安らかに、大江の嶮は東方をめぐり、西隣また何の患いもない。――それに反して....