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「環礁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

環礁の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
南島譚」より 著者:中島敦
い》が浜辺で一度に産みつける卵の数ほど多い。その中で一番貴いバカル珠に至っては、環礁《リーフ》の外に跳梁する鋸鮫《のこぎりざめ》でさえ、一目見て驚怖退散する程の....
光と風と夢」より 著者:中島敦
い金色に変ろうとしている。遥か北方、森と街との彼方に、鏡のような海が光る。但し、環礁の外は相変らず怒濤《どとう》の飛沫《しぶき》が白く立っているらしい。耳をすま....
原爆詩集」より 著者:峠三吉
。 (ああ おれたちは 魚ではないから 黙って腹をかえすわけにはゆかぬ、 ビキニ環礁が噴きあげた 何万トンかの海水を映したのは 豚・ 羊・ 猿・ 実験動物たちの....
南島譚」より 著者:中島敦
椰子の葉を叩くスコールの如く、麺麭《パン》の樹に鳴く蝉時雨《せみしぐれ》の如く、環礁の外に荒れ狂う怒濤の如く、ありとあらゆる罵詈雑言《ばりぞうごん》が夫の上に降....
南島譚」より 著者:中島敦
り島民が判ったなどという人に会うと、私は妙な気がする。椰子の葉摺《はずれ》の音と環礁の外にうねる太平洋の濤《なみ》の響との間に十代も住みつかない限り、到底彼等の....
環礁」より 著者:中島敦
あった。一日陸を見ずに、船は南へ走った。 ようやく夕方近くなって、無人島H礁の環礁の中に入った。無人島に船を寄せるのは、万一漂流者がありはせぬかを調べるためだ....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
のはげしい赤道に面した側は、まさに海面をぬくこと数メートルの高さ。さながら、大|環礁の横たわる心地す――とは、はじめて“|〔Dabukku_〕”をみた |De ....