瓜核[語句情報] » 瓜核

「瓜核〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

瓜核の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
かに懸けながら、一枚の襖音なく、すらりと開いて入ったのは、座敷帰りの小芳である。瓜核顔の、鼻の準縄な、目の柔和い、心ばかり面窶がして、黒髪の多いのも、世帯を知っ....
眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
く、艶々と煙管が黒い。 トーンと、灰吹の音が響いた。 きっと向いて、境を見た瓜核顔は、目ぶちがふっくりと、鼻筋通って、色の白さは凄いよう。――気の籠もった優....
吉原新話」より 著者:泉鏡花
い。 成程、そう言えば、端近へ出てから、例の灯の映る、その扁平い、むくんだ、が瓜核といった顔は、蒼黄色に、すべすべと、皺が無く、艶があって、皮|一重曇った硝子....
縁結び」より 著者:泉鏡花
けると……」と畳の上で、謙造は何にもないのを折返した。 「トそこに高髷に結った、瓜核顔で品のいい、何とも云えないほど口許の優い、目の清い、眉の美しい、十八九の振....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
前髪がふっくり揺れて…差俯向く。 「本望どすな。」 と莞爾して、急に上げた瓜核顔が、差向いに軽く仰向いた、眉の和やかさを見た目には、擬宝珠が花の雲に乗り、....
葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
の通ったのが、何も思わないような、しかも限りなき思を籠めた鈴のような目を瞠って、瓜核形の顔ばかり出して寝ているのを視めて、大口を開いて、 「あはは、あんな顔をし....