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瓢箪形
「瓢箪形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
瓢箪形の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
に溺《おぼ》れて、要領を得る前に、行方《ゆくえ》を隠してしまった。 塗り立てて
瓢箪形《ひょうたんなり》の池浅く、焙烙《ほうろく》に熬《い》る玉子の黄味に、朝夕....
「満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
肉も野菜も咽喉《のど》の奥へ詰め込んだ姿である。一つどうですと向う側の田中君から
瓢箪形《ひょうたんがた》の西洋梨《せいようなし》を勧《すすめ》られた時は、手を出....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
そこに半月形の髯でも欲しそうなフックラ膨んだ頬をしていて、体躯の割合には、小さな
瓢箪形の頭が載っていた。彼はいかにも楽天家らしく、おまけに、チェロがギターほどに....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
くしにあたるところに水と湯との二つの栓がついている。そしてその真ん中ごろの両側が
瓢箪形に少しへこんで、そこへ腰をおろすのに具合のいいようになっている。が、おまる....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
その次に時間割を等分するために、これも手製の一つの漏刻《ろうこく》を備えました。
瓢箪形《ひょうたんがた》の一方に砂を盛って、その一方が一方に満つるまでを一時《ひ....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
形跡もなく、此の通り平和な顔をして死んでいるんだ。おまけに、推摩居士の行衣にある
瓢箪形の血痕と、浄善の襟に散っている二つを比較してみると、片方は血漿が黄色く滲み....
「魔都」より 著者:久生十蘭
下をもう一度曲ってそこから玄関へ出られるのである。手洗場には竹の櫺子格子を嵌めた
瓢箪形の窓があって、その窓から見上げると、なるほどいま真名古が歩いた料理場の屋根....