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瓦煎餅
「瓦煎餅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
瓦煎餅の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「行人」より 著者:夏目漱石
いましたが、そのうちで一番面白いと思ったせいか、いまだに覚えているのは、そいつが
瓦煎餅《かわらせんべい》か何か食ってるところへ女が来て、私にもその御煎餅《おせん....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
た。
元気を出して、どんな場合にでも、弱ってしまってはならない。小さな店屋で、
瓦煎餅《かわらせんべい》を一箱買うと、私は古ぼけた兵庫の船宿で高松行きの切符を買....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
に、落雁《らくがん》を一個二個ずつ配ると、こんどは巻せんべを添えて廻る。その次は
瓦煎餅《かわらせんべ》という具合にして撒《ま》ききるのだ。 母の覚え書きがある....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
左の端には、馬賊、チャップリン、かまきり、あざらし、おでん、花王石けん、長茄子、
瓦煎餅、といったような先生たちのあだ名が縦にならんでおり、それに括弧して受持学科....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
た。 元気を出して、どんな場合にでも、へこたれてはならない。 小さな店屋で、
瓦煎餅を一箱買うと、私は古ぼけた、兵庫の船宿で、高松行きの三等切符をかった。やっ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
すと、チベット茶と同時に一人一人に小麦粉を捏ねてちょうど棒捩にしたような揚げ物と
瓦煎餅にした揚げ物を盆に一ぱいずつ分けるのです。そのお盆は日本のようなものではな....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
せている。――宿屋のふじや、やなぎや、鳥屋の鳥長、すしやの宝来、うなぎやの川松、
瓦煎餅の亀井堂、軽焼のむさしや。――それらの店々はわたしが小学校へ通っていた時分....