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瓦葺き
「瓦葺き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
瓦葺きの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
。電車も通らなかった。スレート葺きやトタン葺きの家根も見えなかった。家根といえば
瓦葺きか板葺きである。その家々の家根の上を秋風が高く吹いて、ゆう日のひかりが漸く....
「崖下の池」より 著者:豊島与志雄
ばにも、小さな家が一つ作られました。はじめはトタン葺きのバラックでしたが、後には
瓦葺きの建物となりました。池をこめて二百坪ほどの地所が、清水恒吉の所有でありまし....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
したくなった。間代も払って、やれやれと住み込むと、二週間でお払いばこだ。 蒼い
瓦葺きの文化住宅の貸家があった。庭が広ろくて、ガラス窓が二月の風にキラキラ光って....
「書記官」より 著者:川上眉山
くは鶇か。 朝夕のたつきも知らざりし山中も、年々の避暑の客に思わぬ煙を増して、
瓦葺きの家も木の葉越しにところどころ見ゆ。尾上に雲あり、ひときわ高き松が根に起り....
「白痴の知恵」より 著者:小酒井不木
村の人に田を作らせて取る年貢米は、母子二人の生活を支えるに十分でありましたから、
瓦葺きのこじんまりした家に、二人は比較的平和な日を送っていたのでありました。 ....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
少なくて、かなり厳重に古い法則を守っている。それに反して雀はこの点が自由である。
瓦葺きが普及すれば瓦の間に、萱葺が厚くなればこれに穴をあけて住み、人がいなかった....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
。 瓦をもって屋根を葺く習わしは古いが、もとはその利用者がかぎられていた。寺を
瓦葺きといった言葉が伊勢神宮にもあって、宮殿や神のお社でさえも、さいしょは瓦をつ....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
設けた。 家屋の構造に、それまで制約されていた条件(たとえば、大名武家以外は、
瓦葺きの屋根はできなかったなどの――)を撤廃し、自由に、防火本位の家を、たれでも....