瓶詰[語句情報] » 瓶詰

「瓶詰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

瓶詰の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仮装観桜会」より 著者:佐左木俊郎
た。青白い仮装団は雑木林の中いっぱいに広がった。持ってきた折詰の弁当が渡された。瓶詰の酒が配られた。 前田弥平氏はそこで、一場の挨拶《あいさつ》をすることにな....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
る心地して、おのずから安からず覚ゆるなりけり。 水色の眼鏡は蝦夷錦の信玄袋より瓶詰の菓子を取り出し 「もらい物ですが、毅一さんと道ちゃんに。まだ学校ですか、見....
時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
週間もこんなところに籠城しているのに飽きてきた。 4 或る日、博士は瓶詰のビスケットと、瓶詰のアスパラガスとで朝飯をとりながら、ふと博士の大好きな燻....
チュウリップの幻術」より 著者:宮沢賢治
《りっぱ》なものではありませんか。」 「立派ですね。チュウリップ酒で漬《つ》けた瓶詰《びんづめ》です。しかし一体ひばりはどこまで逃《に》げたでしょう。どこまで逃....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
が、宿直する事になっていて、私も宿直の日は短刀位は用意し、なお元気を付けるために瓶詰の酒位は携帯していた。そんな事で学事は多少捨て置かるる事になったが、いつまで....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、かつお節をけずったり、紀《タダシ》さんに頼んで夜光磁石や、天文図やウィスキーの瓶詰などを陸軍の方から買ってもらう手筈をしたりしています、その前に南方ではビタミ....
反抗」より 著者:豊島与志雄
《ねずみいらず》の前に、七輪や徳利や鍋などが散らばっていた。彼女は小さなコップと瓶詰の酒と味附海苔の鑵とを持ってきた。 「お腹が空いちゃったけれど、何にもないか....
現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
色の粉末を振りかけた橄欖樹。静かな長い日……刈り込まれて成熟していく。オリーヴは瓶詰にするのだろうな? 家には、アンドルーズの店から買ったのが二つ三つ残っている....
花子の陳述」より 著者:豊島与志雄
頃でしたが、お帰りはまちまちで、早かったり遅かったりしました。早い時には、缶詰や瓶詰や牛肉の包みなどをぶら下げておいでになり、美津子さんと一緒に夕食の仕度をなさ....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
にして精気を加えるものであることが証明された。 そこで種々研究して、まずこれを瓶詰として売り出し、さらにこれを菓子に用いようとしてずいぶん苦心した。なにぶん松....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
に上等であるのに、日本出来のイチゴのジャムは相手にされない、アメリカ産の一斤入り瓶詰が二円、イギリス産BCが一缶八十銭であるのに、日本産は三十銭というみじめさで....
朝御飯」より 著者:林芙美子
くる。 私は缶詰《かんづめ》くさいマアマレイドをあまり好かないので、買うときは瓶詰《びんづ》めを求めるようにしている。ありがたいことに、このごろ、酢漬けの胡瓜....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
か、鰹節とか、乾海苔とかですが、品物は皆選びました。冬は好物だというので、鴨肉の瓶詰を家で作るのでした。私の主人が聞いて、もっと何かないかね、というのでしたが、....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
労働者はみな土人およびインド人にして、彼らは別に飲食する所あるによる。しかして、瓶詰の酒類を売る商店は豪州よりも多し。これ、ここに住する欧人は酒舗に入らずして、....
知らずや肝の美味」より 著者:北大路魯山人
、あんこう、うなぎ、たら。鳥では、フランスのフォアグラ(鵞鳥の肝)が有名で、私も瓶詰を知っているが、事実全く美味い。日本の鳥の肝には、とりわけ美味いというほどの....