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甑
「甑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
甑の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鼠坂」より 著者:森鴎外
に散らばっている。それが窓に障って、がさがさ云ったのだね。それは好いが、そこらに
甑のような物やら、籠のような物やら置いてあって、その奥に粟稈に半分|埋まって、人....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
ティー、北海道帝国大学の理学博士山田幸男君からの所報によれば「小生数十年前薩摩の
甑島に於てそのスミソアエと致したるものを漁師の家にて馳走になりし事を覚えおり候、....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
食うのは、昔の日本人のいう飯ではなく、粥すなわちカタカユというものである。イヒは
甑でふかすこと今日の赤飯のごとくであったが、そんな方法をもって飯を製することは節....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
また阿蘇郡の山村にもあるが、ここでは少しかわってネンゴロといっている。鹿児島県の
甑島へ行くと上
甑の方ではネンガラまたはネンガネ、このカネはベロベロの神をカネジョ....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
にということではなかったが、同じ単位の飲食物、たとえば一つの甕に醸した酒、一つの
甑で蒸した強飯、一つの臼の餅や一畠の瓜大根を、分けて双方の腹中に入れることは、そ....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
を取りかえているものがある。こんどは日本の南の端の一例をあげてみると、鹿児島県の
甑島などでは、その父が息子の背に負われて木の小枝をおって栞とし、わけを問われると....