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甘柿
「甘柿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
甘柿の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
であろう。しかるに柿は「渋味」のほかになお「甘味」をももっている。渋柿に対しては
甘柿がある。それ故、「渋味」の対立者としては「甘味」を考えても差支ないと信ずる。....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
のまま甘味かな」です。渋柿の渋こそ、そのまま甘味のもとです。渋柿を離れて、どこに
甘柿がありましょうか。 釈尊の更生として、今もなお、燦然として輝いています。い....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
を持つはずでございまする」 「むむ、そこでさて、夫婦の仲の柿の子は、まだ渋柿やら
甘柿やらも分らんなあ。たのむぞ、親根はそなただ」 南河内には、古い習慣がある。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
くぬかずいた。 「なんだの? これは」 「河内の秋の物でございます。山の芋、栗、
甘柿、野葡萄、松茸などの山の幸。もしや野山に臥しておわせられた戎衣(軍服)の日を....