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「甘粕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

甘粕の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
さようなら」より 著者:田中英光
玉砕と錯覚した今度の戦いの無数の犠牲者。或いは桜田烈士、中岡|艮一《こんいち》、甘粕大尉、五・一五や二・二六事件の所謂《いわゆる》、志士たち。敢《あ》えて彼らに....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
輔 長尾遠江守 後備 中条越前守 古志駿河守 後押甘粕近江守 小荷駄(輜重)直江大和守 さて一般士卒には、 一、明十日御帰陣の旨....
読書法」より 著者:戸坂潤
素直に断わっておく。 7 『現代哲学辞典』 三木清氏が編集代表となり、他に甘粕石介、樺俊雄、加茂儀一、清水幾太郎、の四氏を編集委員とする『現代哲学辞典』が....
相馬の仇討」より 著者:直木三十五
の打懸纏《うちかけまと》いを押立てて一手の軍の寄せ来たるは、これぞ越後名代の勇将甘粕備前守と知られたり」 木戸番うつむいて煙草ばかり喫っている。 「へイ、有難....
二つの庭」より 著者:宮本百合子
きる道がないとしたら……。伸子はこわかった。アナーキストだった大杉栄と伊藤野枝が甘粕という憲兵に、どんなにして虐殺されたかを思いおこして、こわかった。伸子は生き....
道標」より 著者:宮本百合子
に一人も軍人というもののない家庭に育ったせいと、関東地方の大震災のとき憲兵大尉の甘粕が、大杉栄と妻の伊藤野枝と甥の六つばかりの男の子をアナーキストの一族だという....
伸子」より 著者:宮本百合子
が、中で一きわ高い嗄《しゃが》れ声が伸子の注意をひいた。その男は、明日公判のある甘粕の行為を、日本男子の亀鑑だと極力賞揚しているのであった。ひどく挑戦的な憎々し....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
中に声も立て得ず絶息せしめた。かくと見た同治療場の監視人で柔道四段の力量を有する甘粕藤太氏は、直ちに急を呼びつつ場内に駆け入ったが、時既に遅く、場内に居った政治....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
訳などのあった大杉栄がその妻伊藤野枝と幼い甥の宗一と一緒に、憲兵隊につれてゆかれ甘粕憲兵大尉とその部下によって縊殺された。そして、三つの死体は古井戸に投げすてら....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
いるし(古くは弁証法の「例証」の問題、近くはエネルギー概念)、優れた芸術理論家(甘粕石介氏)が哲学的問題で(例えば芸術と科学の認識論的差別)案外な誤謬を犯してい....
大正十二年九月一日よりの東京・横浜間大震火災についての記録」より 著者:宮本百合子
の他をもった鮮人が発見されたとのことだ。 九月二十四五日より大杉栄ほか二名が、甘粕大尉に殺された話やかましく新聞に現れた。福田戒厳令司令官が山梨に代ったのもこ....
「伸子」創作メモ(二)」より 著者:宮本百合子
っしゃるから大丈夫でしょうが」 群をたのむ心、その危険 二人の中老人、頻りに甘粕をほめ、社会主義者を殺せという、 直ぐ隣りの一人の四十七八の男 手帖を出....
日記」より 著者:宮本百合子
心を恐ろしく感じた。又わきに一かたまりの中老人、口をきわめて、社会主義を罵倒し、甘粕の行為を賞めたたえて居る。中の一人が、手帳を出し、節をつけて文句を繰返し繰返....
クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
充分でないために、リアリズムと写実との原則的区別を読者に首肯させるに充分でない。甘粕石介氏の論文「芸術の写実について」(『学芸』一九三八年第七一号)はこの弱点を....
『唯研ニュース』」より 著者:戸坂潤
員すべき専門の会員を挙げて見ると、江口渙、森山啓、窪川鶴次郎、中野重治、新島繁、甘粕石介、高沖陽造、本間唯一、伊豆公夫、徳永泰を始めとして、決して人数と力量に不....