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甘粛
「甘粛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
甘粛の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
》――すなわち、「英雄のゆく墓海」と称している。
成吉思汗《ジンギスカン》が、
甘粛《かんしゅく》省のトルメカイで死んだというのみで、その後彼の墓がいずこか分ら....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
に行けば世界衆知の大資源がある。石油は日本国内にも、まだまだある。熱河から陜西、
甘粛、四川、雲南を経てビルマに至るアジアの大油脈があることは確実らしく、蘭印の石....
「運命」より 著者:幸田露伴
あり。特に此年はタメルラン大兵を起して、道を別失八里(Bisbalik)に取り、
甘粛よりして乱入せんとするの事あり。
甘粛は京を距る遠しと雖も、タメルランの勇威猛....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
地震の時に生じた断層線の長さは四百五十キロメートルに達した。 一九二〇年のシナ
甘粛省の地震には十万人の死者を生じた。 考えてみると、日本のような国では、少し....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《こ》えぬものありその駿者《よきもの》に両脊骨ありという。『大清一統志』一八一に
甘粛《かんしゅく》の馬踪嶺は峻《けわ》しくて道通ぜなんだが、馬をこの山に失い蹟《....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
流れた跡なのである。 潼関から上流の三千余キロというものは、河南、山西、陝西、
甘粛の黄土層を流れてくる。 華北には雨季という特別のシーズンはない。時に、三日....
「新疆所感」より 著者:日野強
べからざるを看破し、断然李鴻章等の意見に反対し、『新疆一たび露国の手に帰せんか、
甘粛、陝西、山西等の辺防ますます緊要を告げ、直隷また枕を高うするを得べからず。一....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
匐《ほふく》させる。 何週間かかかって国境まで這い戻ると、裸馬に乗せてはるばる
甘粛新彊まで送って行き、カラコルムの峠を越えたツァイダムの沙漠の入口で、足のうら....
「三国志」より 著者:吉川英治
なかろうかと見られた。 × × × ここに、西涼(
甘粛省・蘭州)の地にある董卓は、前に黄巾賊の討伐の際、その司令官ぶりは至って香し....
「三国志」より 著者:吉川英治
権を握れば、貂蝉ぐらいな美人はほかにもあるものと思い直した容子だった。 西涼(
甘粛省・蘭州)の地方におびただしい敗兵が流れこんだ。 ※塢の城から敗走した大軍....
「三国志」より 著者:吉川英治
だ」と、正直に云った。 「こうなさい――」荀攸は立ちどころに献策した。「西涼州(
甘粛省・陝西奥地一帯)の太守|馬騰をお召しになり、彼の擁している匈奴の猛兵や、今....
「三国志」より 著者:吉川英治
に出たのであった。 忽然と、蒙古高原にあらわれて、胡夷の猛兵をしたがえ、隴西(
甘粛省)の州郡をたちまち伐り奪って、日に日に旗を増している一軍があった。 建安....
「三国志」より 著者:吉川英治
いだにも喧伝された。 第一路は。――遼東|鮮卑国(遼寧省)の兵五万が、西平関(
甘粛省・西寧)を犯して四川へ進攻して来るもの。 第二路は。――南蛮王(貴州・雲....
「三国志」より 著者:吉川英治
しさを多分に持った彼とその幕下は、逃げ崩れてゆく姿まで絢爛だった。そして南安郡(
甘粛省・蘭州の東)の城中へ入り、これへ諸方の大軍を吸って堅固を恃んだ。南安は著名....