甘薯[語句情報] » 甘薯

「甘薯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

甘薯の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
田舎教師」より 著者:田山花袋
拭いで巻いた子傅が二人、子守歌を調子よくうたっていた。 昨日の売れ残りのふかし甘薯がまずそうに並べてある店もあった。雨は細く糸のようにその低き軒をかすめた。 ....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
、雨天には簑笠姿で、車の心棒に油を入れた竹筒をぶらさげ、空の肥桶の上に、馬鈴薯、甘薯の二籠三籠、焚付疎朶の五把六束、季節によっては菖蒲や南天小菊の束なぞ上積にし....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
》の上に上衣《うわぎ》を羽織ッて、仔細《しさい》らしく首を傾《かし》げて、ふかし甘薯《いも》の皮を剥《む》いてい、お政は囂々《ぎょうぎょう》しく針箱を前に控えて....
播州平野」より 著者:宮本百合子
ると力説した。 「大したもんじゃないか」 「大したものさ!」 河本は、それだけ甘薯を確保するについては、更にそれより意味のある計画のため、と匂わせて、それを云....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
大きいのを受け取って皮をむいて食べながら力さんと話した。 「なる程これはうまい、甘薯《かんしょ》のうまいのは、ほくほくして栗の味がする、この間のおいらんとは全く....