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甜瓜
「甜瓜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
甜瓜の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武蔵野」より 著者:国木田独歩
だという一語で消されてしまった。自分らは汗をふきふき、婆さんが剥《む》いてくれる
甜瓜《まくわうり》を喰い、茶屋の横を流れる幅一尺ばかりの小さな溝で顔を洗いなどし....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
な休み茶屋があった。楡の大きな木がまるでかぶさるように繁って、店には土地でできる
甜瓜が手桶の水の中につけられてある。平たい半切に心太も入れられてあった。暑い木陰....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
はねて跟いて来る。米の飯より麦の飯、魚よりも揚豆腐が好きで、主人を見真似たか梨や
甜瓜の喰い残りをがり/\噛ったり、焼いた玉蜀黍を片手で押えてわんぐり噛みつきあの....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
(帽子を脱ぐ、ほとんど剃髪したるごとき一分刈の額を撫でて)や、西瓜と云えば、内に
甜瓜でもありますまいか。――茶店でもない様子――(見廻す。) 片山家の暮れ行く風....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
、アジウリなどは無論右ホソチの古名よりは後ちの名称である。 マクワウリの漢名は
甜瓜《カンカ》である。すなわちこれはその味が特に他の瓜より甘いからである。甜は甘....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
道の並木にあります叢祠の像なぞは、この女神が、真夏の月夜に、近いあたりの瓜畠――
甜瓜のです――露の畠へ、十七ばかりの綺麗な娘で涼みに出なすった。それを、村のあぶ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
〇・八五 〇・〇八 一・九六 ― 一・四七
甜瓜《まくわうり》 九二・四四 一・一五 〇・四八 ....