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生い先
「生い先〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生い先の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
て料理を調うる間に、七十二銅と嫁に貰える三本の扇を持ち、末広《すえひろ》の子供の
生い先、氏神へ頼んだり見せたりせんとて、いまだその社を知らざる一人の※を伴い参詣....
「分配」より 著者:島崎藤村
れもすでに学校の第三学年を終わりかけて、日ごろ好きな裁縫や手芸なぞに残る一学年の
生い先を競おうとしていた。この四人の兄妹に、どう金を分けたものかということになる....
「羅生門」より 著者:楠山正雄
ばさんは悲しそうな顔をして、 「まあ、よくよく縁がないのだね。なにしろ年を取って
生い先の短い体だからね。しかたがない、あきらめましょう。」 と、しおれ返ってい....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
全く意味のない努力になる。唯古語は近世又は中世以前の言葉であり、当然詩語としても
生い先短い語である――人は詩語を第一国語にひき直してみて、或はすでに滅びた言葉と....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
であったとも考えられるのである。 のみならず、後継者を作るというようなことは、
生い先きが短いと覚悟した居士に在っては、それが唯一の慰藉ともなるのであったろうが....