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生き恥
「生き恥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生き恥の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
逃げ隠れをするのでない。ここで尋常に自滅するというものを、無理無体に引っくくって
生き恥をさらさせようとする。それならばこっちにも料簡がある。最後の邪魔をする奴は....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
も反抗する力はなかった。かれは彼等のなすままにおめおめ服従して、白昼諸人のまえに
生き恥を晒すほかはなかった。苦しいのか、面目ないのか、立木につながれた彼は眼を瞑....
「死生」より 著者:幸徳秋水
しが為めに、今の私は「偉いもんだ」にならないで「馬鹿な奴だ」「悪い奴だ」になって
生き恥じを晒して居る、若し此上生きれば更に生恥じが大きくなるばかりかも知れぬ。 ....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
――」と大野順平がさえぎった、「それはもう昔のこと、云わぬが花でござろうよ」
「
生き恥じをさらしおります」と、戸田老人は鼻をおさえた。
四
しかし、めどは....
「映画雑感（Ⅲ）」より 著者:寺田寅彦
間はまず少ないであろうが、これとよく似た係蹄に我れとわが手にかかって人の虜になり
生き恥をさらす人は実に数え切れないほど多数である。「めがね猿」ばかりを笑うわけに....
「死刑の前」より 著者:幸徳秋水
、死にまさる恥があると。げんにわたくしは、その死に所をえなかったために、気の毒な
生き恥をさらしている多くの人びとを見るのである。 一昨年の夏、ロシアより帰国の....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
きです。名作展をみても今日の大家の初期の作品が良くて、現在どんなに芸術家としては
生き恥をさらしているかと云うことを感じさせるものが少くなかった由、人間が一人前に....
「堕落論」より 著者:坂口安吾
。 昔、四十七士の助命を排して処刑を断行した理由の一つは、彼等が生きながらえて
生き恥をさらし折角の名を汚す者が現れてはいけないという老婆心であったそうな。現代....
「決闘」より 著者:神西清
れるにせよ、または命を助けられて笑いものにされるにせよ、どっちみち自分は破滅だ。
生き恥を曝したあの女も、絶望と羞恥とから自殺をしようと、惨めな生をつづけようと、....
「犯人」より 著者:坂口安吾
誰にも見せずに穴を掘って埋めると云ったが、そんなことはするなとサヨは云った。生涯
生き恥をさらしたから、ハダカの死に姿をさらして死に恥もかきたい、と云った。みんな....
「十五年」より 著者:山本実彦
いないにしても、いつまでもなつかしく読めるように、しようことなしにかいたものには
生き恥をのこすほかの何ものでもあり得ない。私は今、その間の感激や、倦怠の跡をざっ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
様の高僧めかしたことばに巧々と騙かられたのだ。たとい縄目にはかけても、このような
生き恥をかかせはしまいと信じたからだ」 「それから――」 と沢庵は嘯いた。 「....
「三国志」より 著者:吉川英治
しかし」 「何ですか」 「わしの如き、老年になっても、まだ佞人の策におち、檻車に
生き恥をさらされるような不覚をするのだ。汝らはことに年も若いし、世の経験に浅い身....
「三国志」より 著者:吉川英治
過ち、郷党を裏切りなどしたらあなたの武士が立たないのみか、ご先祖をけがし、子孫に
生き恥をさらさせるものではありませんか。何を迷っていらっしゃるのですか。もしあな....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
その他の方々を、ここで敵手にまかせては、御運のほどもいかがあらん……。それよりは
生き恥たえて、いずこまでもおん供すべきであるまいかと」 「それ、すすめるなら、な....