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生き神
「生き神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生き神の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二十世紀旗手」より 著者:太宰治
の悪人は、愛嬌《あいきょう》あって、たのもしいね。まこと本場の悪人は、不思議や、
生き神、生き仏、良心あって、しっかりもの。しかも裏の事実は一人の例外なしに、堂々....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
僕はわが耳を疑った。『深夜の市長』といえば、深夜のT市に蠢いている人たちから、
生き神さまのように尊敬されている徳望の主ではないか。それが事もあろうに悪魔とは…....
「夜長姫と耳男」より 著者:坂口安吾
を造ったヒダのタクミはたくさん居りますが、お供え物をいただいた話はききませんや。
生き神様のお供え物にきまっているから、おいしく煮ておあがり下さい」 ヒメの笑顔....
「神サマを生んだ人々」より 著者:坂口安吾
だったが、大巻先生の患者のころはこんなに処女のような初々しさはなかったのである。
生き神様はこうなるものかと大巻先生は童貞のダライラマを思いうかべたりしたほどだっ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
日増しに力もつき、心気とみに冴えて、血色もよくなったから、玉乃はたちまち志呂足を
生き神様と狂信するに至った。これだけで済めばさほどのこともなかったろうが、ここに....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
トと大国主のミコトを合わせたように神格化されて、怖れかしこまれ尊ばれている。その
生き神様のオメガネに易々とかなうことのできなかった木々彦は、そのために村人になん....
「三国志」より 著者:吉川英治
呼ぶに、 「慈父丞相、大父孔明」と、いいたたえ、その戦蹟の諸地方に、早くも生祠(
生き神様の祭り)を建て、四時の供物と祠りを絶たなかった。 とき、蜀の建興三年、....