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生っ白い
「生っ白い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生っ白いの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
大騒ぎ、わっしも面くらいましたよ」 「腕は前のと同じようか」 「違います。前のは
生っ白い腕でしたが、今度のは色の黒い、頑丈な腕です。前のは若い奴でしたが、今度の....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
郎が代って答えた。「徳という野郎で、徳三郎か徳兵衛か知りませんが、まだ二十二三の
生っ白い奴です。道楽者で江戸にもいられねえんで、小間物をかついで旅あきないをして....
「夢鬼」より 著者:蘭郁二郎
「義公と――」 黒吉は、カッと胸のほてるのを感じた。 葉子と、あのキザな、
生っ白い義公とがまるで新婚気取りで汽車にゆられて行ったのか、と思うと、眼の眩むよ....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
間のようには、欲得ではない。そのほとんどすべてが恋のいきさつだ。 ちょっと色の
生っ白い男でもはいって来れば、みんなして盛んにちやほやする。まったくの新入りでも....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
な。弁解したって通らねえよ。聞けば高島の城下(今の上諏訪町)から、多四郎とかいう
生っ白い男が、お前を張りに来るそうだが、これ、気を付けねえといけねえぞ。かりにも....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
い月代《さかやき》のならずものめいた、色の生《なま》っ白《ちろ》い奴! その色の
生っ白い小粋《こいき》がった方が認めたのは、やっぱり案外な若い男の侍でしたから、....
「千世子」より 著者:宮本百合子
て千世子も仲間入りする事になった。 「しっかりやってくれ給え」 傍に座った
生っ白い男は云ってしょうばいに似合わないきたない爪のある手で千世子の丸い肩を打と....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
、その坤竜を佩《は》いて歩く相手というのは?」
「それはわからん。がしかし、色の
生っ白い若えので、ひとり手性のすごいやつがおったよ。俺あそいつの剣で塀から押し出....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
いやはるのは、へえ、この木っぱだすかいな。」と誰かが、その木っぱの二、三片をその
生っ白い掌の上でザラザラとあけた。 ああ、そうだ。パルプ、パルプ。 高麗丸船....