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「生の哲学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

生の哲学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三四郎」より 著者:夏目漱石
生は道楽のない人でね。酒は飲まず、煙草は」と言いかけたが途中でやめてしまった。先生の哲学を鼻から煙にして吹き出す量は月に積もると、莫大《ばくだい》なものである。....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
やって呉れないということが、不満の中心となったのである。そこで注目すべきものは「生の哲学」になる。今日のブルジョア・アカデミー哲学に於て、否今日のブルジョア常識....
読書法」より 著者:戸坂潤
の対立物として公式呼ばわり的文学論が発生したり、それから止め度もない体験の哲学や生の哲学が発生したりする。そして偶々文学と哲学とを結びつけたと見えるものには、往....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
いなのである(例えば批判主義哲学に於ける自然科学と文化科学の概念構成上の対立、「生の哲学」に於ける自然界の範疇と歴史的世界の範疇との分裂・等々)。――そして之は....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
っていると共に他方、理解こそ、こうした精神科学の記述を通して表わされるその所謂「生の哲学」の、認識理論の枢軸をなしているものだ。吾々の生活は歴史に於て客観化され....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
理学と考えることに対しては、恐らく多くの観念論的哲学者達――今日彼等を一般的に「生の哲学」者と特色づけて好いと思うが――から、苦情が出ることだろう。彼等は一方に....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
内最も意味のあるものとして、ベルグソンの『形而上学』を挙げることが出来る。所謂「生の哲学」はこの種の哲学と直接に関係する場合が多い*。 * この種の哲学の一応....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
通用の権利を獲得するに至るかを説くのだ。 デュルケム的実証主義やギュイヨー的な生の哲学には、夫々の制限があることだから、その所説をそのまま借用することは出来な....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
に反省を需めていい点だが(又しても機械論)、もう飽き飽きしたから云うのは止そう。生の哲学と云っても色々あるわけで、同じく主知主義の反対と云っても生物学的なものも....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
の主流は、この文化のイデーをめぐる哲学体系としての「文化哲学」である。之は所謂「生の哲学」とも深い連関を持っている。つまり文化の観念は精神と生(生命)という二つ....
辞典」より 著者:戸坂潤
は歴史哲学としての元来の性格を愈々著しくして来たわけである。 ディルタイは所謂生の哲学の代表者としてフッセルル(E. Husserl)等の厳正科学としての哲学....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
主義に屈服せしむる結果となる、それでは絶滅の使徒、虚無の盲人に笑われるばかりだ。生の哲学から、死の哲学に降服を余儀なくされるばかりだ。 彼女は、ここに働く人間....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
主義に屈服せしむる結果となる、それでは絶滅の使徒、虚無の盲人に笑われるばかりだ。生の哲学から、死の哲学に降服を余儀なくされるばかりだ。 彼女は、ここに働く人間....
ベルリン大学」より 著者:寺田寅彦
に、人間本位の立場から物理学を解放すべきことや物理的世界像の単一性などに関する先生の哲学の一とくさりを聞かせた。綺麗に禿げ上がった広い額が眼について離れなかった....
童話の詩的価値」より 著者:小川未明
たのです。 この子供の心境を思想上の故郷とし、子供の信仰と裁断と、観念の上に人生の哲学を置いて書かれたものは私達の求める「童話」であります。 自由な世界――....