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「生まず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

生まずの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
押絵の奇蹟」より 著者:夢野久作
いると、とても可笑《おか》しくてたまらぬ位だったそうで御座います。 「美人は子を生まず」とか「気嵩《きかさ》の女には子種がすくない」とかよく云うようで御座います....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ねるに「寝ていて戦争を眺めたい」などは思いも寄らぬというと、后それが出来ずば子を生まずに死ぬとせがむ。折から大臣に招かれ琴を弾《ひ》くにややもすれば調子合わず、....
地上」より 著者:島田清次郎
近の村々にも鳴り響いていた。そうして彼の家庭の内部を一切しめくくったものは哀れな生まず女のお里であった。お光は幼い時分のことを想うごとに柔しいお里の生涯に感謝せ....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
と言うべからず。試みに天下の父母たる者に問わん。子に良縁ありてよき嫁を娶り、孫を生まずとてこれを怒り、その嫁を叱り、その子を笞《むち》うち、あるいはこれを勘当せ....
ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
にまたもう一つ、『なんだってわたしは、なんだってわたしは嫁になんぞ来たんだろう。生まず女のくせに、なんだって臆面もなく、男一匹の運勢の邪魔だてをしに来たんだろう....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
き道理にして、これに疑いを容《い》るる者はなかるべし。病身なる父母は健康なる児を生まず、不徳の家には有徳なる子女を見ず。有形無形その道理は一なり。あるいは夫婦不....
砕けた瓦」より 著者:種田山頭火
理解しようと努めずして、理解することを恐れている。理解は多くの場合に於て、融合を生まずして離反を生むからだ。反き離れんとする心を骨肉によって結んだ集団! そこに....