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生み
「生み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生みの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青年と死」より 著者:芥川竜之介
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すべて背景を用いない。宦官《かんがん》が二人話しながら出て来る。
――今月も
生み月になっている妃《きさき》が六人いるのですからね。身重《みおも》になっている....
「捨児」より 著者:芥川竜之介
経《どきょう》をすませたとか云う事でした。
「しかしその間《ま》も出来る事なら、
生みの親に会わせてやりたいと云うのが、豪傑《ごうけつ》じみていても情《じょう》に....
「或る女」より 著者:有島武郎
葉子の過去を聞かされはしなかったろうか。そんな事を思うと葉子は悒鬱《ゆううつ》が
生み出す反抗的な気分になって、湯をわかさせて入浴し、寝床をしかせ、最上等の三鞭酒....
「或る女」より 著者:有島武郎
ける喜ばしい期待はひと向きに葉子の心を奪ってしまった。
平凡な人妻となり、子を
生み、葉子の姿を魔物か何かのように冷笑《あざわら》おうとする、葉子の旧友たちに対....
「片信」より 著者:有島武郎
が多きに過ぎたならば、ここにそれを代表する生活と思想とが生まれ出て、第四階級なる
生みの親に対して反駁《はんばく》の勢いを示すであろうから。
そして実際私生児の....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
自分の実生活と周囲の実生活との間に或る合理的な関係をつくらなければ、その芸術すら
生み出すことができないと感ずる種類の人である。第三の種類に属する人は、自分の芸術....
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
価が高まった結果を来たしているのです。かく高まった地価というものは、いわば社会が
生み出してくれたもので、私の功績でないばかりでなく、諸君の功績だともいいかねる性....
「星座」より 著者:有島武郎
話を焼かれるのはいやだ。……俺はもっと自然に近くありたいのだ。自然は俺をこんなに
生みつけた、こんなに病気にした。しかもそれは自然の知ったことじゃないんだ。自然と....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
た言葉だ。言葉の中にしみ渡ったこの力は、軽く対象を見て過ごす微温な心の、まねにも
生み出し得ない調子を持った言葉だ。 「だれも気もつかず注意も払わない地球のすみっ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
という美徳を逆用して人は彼女を無視しようとする。 人間がどうしてか程優れた娘を
生み出したかと私は驚くばかりだ。彼女は自分の美徳を認めるものが現われ出るまで、そ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
作ろうとして場所を捜す。イルマタールが水中から臑を出すと鴨がその上に金の卵を六つ
生み、七番目には鉄の卵を生む。それから鴨は二日間それを抱いてあたためた後、イルマ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
そんなことを言いながら、右から左からしげしげと私の姿を見まもるのでした。これも
生みの母なればこそ、と思えば、自ずと先立つものは泪でございました。 不図気がつ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
ある。 この種の悪徳の撲滅には、必然的に多大の歳月を要する。何となれば悪は悪を
生み罪は罪を孕み、容易にその根絶を期し難いからである。悪徳はただ民族全体の道徳的....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
かったので、持っていた財産はそッくり彼のものになった。そして、ジャンのほうでも、
生みの父母を探していたのだったが、何せ、覚えているのは、「お父ッさんのピエール」....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
又の霊にかけて誓いを立てよう。俺たちはこの友人の死に値いするだけのりっぱな芸術を
生み出すことを誓う。 一同 誓う。 花田 俺たちは力を協せて、九頭竜という悪....