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生れ変り
「生れ変り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生れ変りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
ま》くつもりなんだ。あんな弱虫は男じゃないよ。全く御殿女中《ごてんじょちゅう》の
生れ変りか何かだぜ。ことによると、あいつのおやじは湯島のかげまかもしれない」 「....
「明暗」より 著者:夏目漱石
なるほど、そうに違いございませんね。生きてるうちはどなたも同《おん》なじ人間で、
生れ変りでもしなければ、誰だって違った人間になれっこないんだから」
「ところがそ....
「白髪小僧」より 著者:杉山萠円
の通り、宝蛇が見付かれば、いよいよこの間の夢は本当の夢で、妾は夢の中の美留女姫の
生れ変りで、行く末は女王になれるのではないか。 そうしてあの面白い、石神の話し....
「髪切虫」より 著者:夢野久作
たのであった。 ただ残念なことに、自分が果して二千年前の埃及女王クレオパトラの
生れ変りなのか。それとも女王様の寝棺の中に秘め置かれた髪切虫か、※河馬にも喰われ....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
ず其の子を以て家督と致し家の再興を頼むと御遺言書にありましたが、事によると殿様の
生れ変りかも知れません」 相「おゝ至極左様かも知れん、娘も子供が出来てからねえ、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
太郎がもがくと、お銀様は、 「何もしやしません、わたしは鬼子母神《きしもじん》の
生れ変りですからね」 といって、放そうとはしませんから、 「いやだ、いやだよ、お....
「姨捨」より 著者:堀辰雄
らに来て、こんな事を言ったのだそうだった。 「実はわたくしは侍従大納言殿の姫君の
生れ変りなのでございます。前世からの因縁がありますのか、この中《なか》の君《きみ....
「幼年時代」より 著者:堀辰雄
、それはこういう自分の幼時に屡※《しばしば》経験された、切ない感情の思いがけない
生れ変りに過ぎないのだということが、いま漸《ようや》く、私にはっきりと分かって来....
「探偵の巻」より 著者:坂口安吾
のであつたが、食堂の親爺といふ稀代な人物、思ひ込んだら雷が鳴つても放さない守宮の
生れ変りだから、狙ひをつけて食ひつかれたら、もはや万事休すである。娘を一室へ呼び....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
、着物をも女の物に換えしめけるに、あわれ眉目《びもく》艶麗《えんれい》の一美人と
生れ変りて、ほどなく郷里に帰り、他に嫁《か》して美しき細君とはなりき。当時送り来....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
すようではございますが、大納言様、……手前でさえも時々、あれはもしかすると何かの
生れ変りではないかと疑ってみることがござりますのです。…… 御行 (少々変な気持....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
も欠勤がちなり 絵にかける女を見ていたずらに心を動かすがごとしという遍昭が歌の
生れ変り肱を落書きの墨の痕淋漓たる十露盤に突いて湯銭を貸本にかすり春水翁を地下に....
「廃墟(一幕)」より 著者:三好十郎
任を問うだけであったら手易いことだ。が、それでは何の役にも立たぬ。それでは日本は
生れ変り得ない。日本は今、明治大帝や伊藤博文までさかのぼり、その時分からの国家の....
「俳優への手紙」より 著者:三好十郎
、既に久しくその様な過誤を清算し、卒業し現在に於ては根本的に全く健全な地盤の上に
生れ変り得ていると自ら確信しても、尚、なるべく、よけいな言説を吐くべきで無い。や....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
かと聞くと、タシ・ルフンプー寺であるといったそうです。してみればゲンズン・ツブの
生れ変りに違いない、なぜならば遺言とその子供の言うこととが一致して居るから、とい....